研究課題/領域番号 |
19H01692
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
高橋 真木子 金沢工業大学, イノベーションマネジメント研究科, 教授 (70376680)
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研究分担者 |
西尾 好司 文教大学, 情報学部, 准教授 (50711602)
吉岡 徹 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 講師 (60771277)
伊藤 伸 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 特任准教授 (90520883)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 研究推進支援機能 / 研究マネジメント / 組織アクセプタンス / 研究資源獲得 / リサーチアドミニストレーション / パフォーマンス分析 / 研究推進支援人材 / リサーチ・アドミニストレーター / リサーチ・アドミニストレーション / 組織形態 / 組織運営方針 / 研究戦略 / 研究推進支援 / 職場のマネジメント / 組織コミットメント / 組織アクセプタンス形成 / 業務モデル / ステークホルダー / 組織ミッション / 組織設立の背景 / 大学経営 / 大学マネジメント / 研究支援専門人材 |
研究開始時の研究の概要 |
大学の教育研究機能への期待が高まり、優れた研究環境の重要性が改めて指摘されている。この研究環境とは、研究資金や施設というハード面の資源と、的確な研究推進支援機能を提供する専門人材によって実現するソフト面により構成される。 本研究の目的は、大学の研究推進支援機能に焦点を当て、大学の組織構造や意思決定システム、マネジメント層の役割を対象とし、優れた研究環境を実現するソフト面の要因を明らかにすることにある。具体的には、経営学の経営組織論の枠組みに立脚し、国際比較可能な大規模アンケート調査、有識者との組織類型化の検討、代表的な事例大学への滞在型詳細調査により研究を遂行する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、大学における研究の活性化に重要な推進支援機能に焦点を当て、研究環境の向上に貢献する権限配分マネジメントと、その権限が生かされる組織アクセプタンス形成手段とはどのようなものかを明らかにすることである。 その解明のための分析基盤となる業務モデルについて、国内のみならず欧米諸国にも共通に通用する類型化を行なった。次にそれを用いて、研究推進支援機能が、研究資源獲得にどう貢献しているか、つまり、研究推進支援人材が、産学連携や外部研究資金の獲得、ひいては大学の研究力強化に与える効果を、実証的に明らかにした。定量的に有意な正の効果を示した初めてのものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的な頭脳循環の中で、大学も国際的な競争環境下にある。この競争に生き残るために、優れた研究環境の提供が不可欠である。本研究は、この研究環境のうち、特に専門人材によって提供される研究推進支援機能(リサーチ・アドミニストレーション)というソフト面に注目した。 ソフト面の研究環境が重要との指摘は多い。しかし、その機能を担う人材はどのような組織マネジメントにより効果が最大化されるのか、それらの人材の活動は実際に資源獲得に結びつくのかはこれまで明らかにされていなかった。本課題では、その組織構造の類型化を行い、日本の大学のデータセットを用い、資源獲得に統計的に有意に貢献することを実証した。
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