研究課題/領域番号 |
19H02007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
中田 亮一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (50726958)
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研究分担者 |
高橋 聡 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60615251)
岡崎 啓史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 研究員 (90784257)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 重元素安定同位体 / 続成作用 / 元素分離 / 堆積物コア / 熱水実験 / 同位体比測定 / 堆積物 / 熱水反応実験 / 堆積物試料 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①安定同位体比分離法および分析条件の確立、②天然試料採取と同一層準決定、③熱水反応実験、④天然試料および実験試料の安定同位体比および配位環境分析という4つの研究ステップを4年間で行い、「堆積岩中の重元素安定同位体比が本当に堆積時の海洋環境を反映しているのか」、「続成作用で重元素安定同位体比が変化した際に、どのような補正を行えば元の情報が復元可能なのか」を明示する。
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研究成果の概要 |
本研究では続成作用が堆積物中の重元素安定同位体比に与える影響について熱水反応実験と堆積物コア試料の分析を組み合わせて解明することを目的とし、①元素分離法および安定同位体比分析条件の確立、②天然試料採取と同一層準決定、③熱水反応実験、④天然試料および実験試料の安定同位体比および配位環境分析という4つの研究ステップを4年間で行う計画であった。コロナ禍や装置故障の影響で計画通りに進展しなかった部分もあるが、①では当初の想定より簡潔な手順での元素分離の実現や、同位体比分析精度の大幅な向上を実現し、後続研究に繋がる成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
堆積岩中の重元素安定同位体比は古環境指標として近年爆発的に研究が増加している。重元素安定同位体比は配位環境が支配していることが明らかにされてきたが、続成作用に伴う同位体比の変化もしくは保存過程は全く検証されていない。そこで本研究では続成作用を模擬した熱水反応実験に加えて、日本海の未固結堆積物コア及びコアと同時代・同堆積盆の陸上堆積岩を用いて、安定同位体比測定とX線吸収微細構造(XAFS)法による配位環境分析から続成作用が安定同位体比に与える影響の解明を目指した。本研究は地球化学、鉱物学、地質学、古環境学など広範な波及性を有しており、古海洋環境の変遷とそれに伴う生命進化の理解向上に繋がった。
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