研究課題/領域番号 |
19H02136
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高田 潤一 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90222083)
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研究分担者 |
齋藤 健太郎 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (40756665)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 電波伝搬 / ソフトウェア無線 / radio signal scavenging / 電磁波計測 / Radio Signal Scavenging / 無線信号処理 / Radio Signal Processing |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,自らが電波発射を行わずに既存利用者が発射する電波を用いて電波伝搬特性を測定する手法を確立し,その応用について有効性を確認することを目指している.電波利用においては,開空間に向けて電波を送信しているため,本来用途のために受信されるエネルギーは,送信エネルギーに比べて何桁も小さなものとなり,それ以外のエネルギーは有効に利用されていない.捨てられている電波から信号波形の情報を取り出して有効利用するために本研究で提案する手法を radio signal scavenging と呼ぶ.
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研究成果の概要 |
本研究では,自らが電波発射を行わずに既存利用者が発射する電波を用いて電波伝搬特性を測定する手法 (Radio Signal Scavenging) を確立し,その応用について有効性を確認した.具体的には,Radio Signal Scavenging システムの応用技術を想定して,その実現に必要となる装置構成およびデータ処理技術について検討を行った. 具体的には,第3世代携帯電話信号を使用した端末間電波伝搬特性の測定,第5世代携帯電話信号を使用した樹木による電波遮蔽特性の測定の2つの応用について,いくつかの課題は残るものの装置構成およびデータ処理技術を確立した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電波伝搬研究は,無線通信サービスの根幹となる通信の可否に関わる重要な技術である.一方で無線通信の逼迫により実サービスへの共用が優先され,電波伝搬研究を行うための電波資源割当は未使用の新周波数帯を除いてほぼ不可能となっている.本研究では,すでに電波発射している既存の無線局の信号を利用して電波伝搬計測を行うものであり,電波伝搬研究の将来展開に向けた有力な手法である.一見自明の手法のように見えるが,電波伝搬特性を装置特性から切り離して取り出すことが本研究の中心的な課題であり,電波伝搬研究の民主化・オープンサイエンス化に貢献する意義のある研究である.
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