研究課題/領域番号 |
19H02227
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
貝沼 重信 九州大学, 工学研究院, 准教授 (00262874)
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研究分担者 |
三谷 泰浩 九州大学, 工学研究院, 教授 (20301343)
楊 沐野 九州大学, 工学研究院, 特任助教 (70836519)
押川 渡 琉球大学, 工学部, 教授 (80224228)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 腐食 / 塗膜 / 鋼構造物 / シュミレーター / 電気化学機構 / シュミレータ― |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,塗膜や金属溶射膜の防食皮膜の微細欠陥や劣化と鋼材の電気化学機構との連成現象を学際的視点で解明する.この現象を申請者らが構築した近接塗膜傷間の電気化学機構を考慮した鋼部材腐食の時空間統計シミュレータに反映することで,現象論に即した実用に耐えうる電気化学・時空間統計シミュレータを開発する.また,部位レベルの腐食環境と防食皮膜の傷・劣化の進行性を考慮して,皮膜の防食性能と鋼材の腐食挙動を評価可能な薄膜腐食センサを開発する.このセンサ出力を導入した前述の損傷シミュレーションを鋼構造物の全部材表面に展開することで,将来の損傷の経時性や致命損傷を3次元可視化するシステムを構築する.
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研究成果の概要 |
本研究では,防食皮膜の傷・劣化と鋼材の電気化学機構の連成現象を解明した上で,鋼構造物の致命損傷予知システムを開発するために,塗膜の傷劣化が鋼材の電気化学機構に及ぼす影響を学際的視点で検討した.また,部位レベルの腐食環境と防食皮膜の傷・劣化の進行性を考慮して,連成現象を評価するための薄型腐食センサを開発する際の設計・製作に関する課題を抽出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鋼構造物を腐食に対して,安全かつ経済的に維持管理するためには,防食皮膜の劣化に伴う鋼材の腐食損傷の経時性と致命的な腐食損傷に着目することで,従来の対症療法的で過不及になりがちな維持管理を実質的な予防保全的な維持管理に転換する必要がある.この維持管理の改善に際して,本研究の皮膜劣化と鋼材の電気化学機構の連成現象に着目した新しい視点の研究成果の活用が期待される.
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