研究課題/領域番号 |
19H02257
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
|
研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
森地 茂 政策研究大学院大学, 政策研究科, 名誉教授 (40016473)
|
研究分担者 |
稲村 肇 東北工業大学, 工学部, 名誉教授 (50168415)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 都市鉄道 / アジアの大都市交通 / PPP / TOD / 事業スキーム |
研究開始時の研究の概要 |
第1の目的、各路線のリスクについては、次の5項目の分析を行う。①必要なデータの入手、②財務シミュレーションモデルの作成、③各国のデータから説明変数の分布の推定、④モンテカルロシミュレーション。 第2の目的、客観的データによる現象解明については、次の6項目の分析を行う。①開業当初の需要の定着遅れの分析、②内部補助の分析:日本の都市での1線目と2線目の需要と費用の変化に関する分析、③開業当初の鉄道と都市開発の収入のバランス:阪急と東急の事例分析、④都市開発の遅れの分析、⑤上下分離などスキームによる政府負担率の変化の実態分析、⑥運賃レベルと所得レベルの時系列推移の国際比較と財務モデルによる影響分析。
|
研究成果の概要 |
官民連携によるアジアの大都市の鉄道事業の多くが破綻していることに着目し、第1に各種リスクの費用換算方法を提示し、更に、各リスクに対するモンテカルロシミュレーションによるリスクの評価方法を提示した。 第2に、破綻の原因である意思決定者の誤解に対し、運賃改定の可能性分析、沿線開発の実態把握方法の開発、需要定着遅れに対する事業スキームなど6種の誤解に対する知見を提示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジア各国での破綻事例を、現地の教授の協力を得て分析をした初めての研究であり、各国の研究者の活動の契機となった。また各国で始まっている多くの都市鉄道事業に対して、各種リスクの分析、運賃設定、沿線都市開発、適正な公的財政支援などに関する知見は実務上も意義があり、研究代表者はバンコクの計画策定、マニラの事業スキームに関し、JICAと両国交通大臣からアドバイスの依頼を受けて対応している。
|