研究課題/領域番号 |
19H02279
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
白井 和貴 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (20610968)
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研究分担者 |
五十子 幸樹 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (20521983)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | パッシブ制振構造 / 地震応答制御 / 可変摩擦ダンパー / 剛性リセット式装置 / 鉄筋コンクリート構造 |
研究開始時の研究の概要 |
歴史的鉄筋コンクリート造(RC)建築を保存活用し将来へ伝えていくためには耐震性向上が重要となる。本研究では、可変摩擦ダンパー(VFD)と剛性リセット式装置(RSD)の並列化を提案する。研究の目的は、小から極大レベルまでの地震入力にパッシブに可変適応する変位依存型の特性を持つVFD-RSDハイブリッドシステムを開発し、歴史的RC建築に適用した際の制振効果を解明することである。具体的には、載荷実験によるVFDとRSDの特性把握、振動台実験によるVFD-RSDシステムの挙動検証、歴史的RC建築に適用した際の地震時制振効果の解析的検討、VFDとRSDの最適な剛性・耐力の理論的検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、小から極大レベルまでの地震動入力に対してパッシブに可変適応する変位依存型の特性を有する、可変摩擦ダンパーと剛性リセット式装置のハイブリッド制振システムを提案した。動的載荷実験による可変摩擦ダンパーおよび剛性リセット式装置の力学的特性取得、振動台加振実験による可変摩擦ダンパー・剛性リセット式装置並列システムの挙動把握、可変摩擦ダンパー・剛性リセット式装置並列システムによる建物の地震時制振効果の数値解析的検討、可変摩擦ダンパーおよび剛性リセット式装置の効果的な剛性や耐力の設定に関する検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歴史的に価値のある鉄筋コンクリート造建築物を保存活用し将来へ伝えていくことは重要であり、そのためには耐震性向上が不可欠となる。また、巨大地震災害に対する備えは現代社会の喫緊の重要課題である。その有効な対応策の一つに、制振構造の適用による建築物の耐震性向上が挙げられる。本研究では、小から極大レベルまでの地震動入力に対して受動的に可変適応する変位依存型の特性を持つ、可変摩擦ダンパーと剛性リセット式装置の併用によるハイブリット型制振システムを新たに提案し、実験および解析の両面から検討を行った。
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