研究課題/領域番号 |
19H02294
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小林 光 東北大学, 工学研究科, 教授 (90709734)
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研究分担者 |
川勝 英樹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30224728)
小林 大 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (30312036)
高木 理恵 東北工業大学, ライフデザイン学部, 准教授 (30466536)
大風 翼 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (40709739)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | デシカント空調 / 導電性ポリマー / PEDOT:PSS / 通電再生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,空調の省エネ化への寄与が期待される,除湿のみを行うデシカント空調システムの新たな方式の開発を目的とする。従来のデシカント空調はシリカゲル等の各種吸湿材料による空気乾燥と,温風による吸湿材の再生を基本とするのに対し,本研究は,これまでにない吸湿材として吸湿性能を有する導電性ポリマーを用いる。このことで,電気的に吸湿材の状態をセンシングし,温風に頼らず電気的に最適な再生を行い,従来に比較して効率や制御性に優れた新たなシステムの実現可能性を追求する。
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研究成果の概要 |
本研究は空調省エネ化への寄与が期待される,デシカント空調システムの新方式の開発を目的とした。吸湿媒体として導電性ポリマーPEDOT:PSSを用いることを特徴とし,その再生は通電による。温風によらず電気的に最適な再生を行い,従来に比して効率や制御性に優れたシステムの可能性を探る為,以下目的と課題を掲げた。【目的1】導電性ポリマーによるデシカントロータ開発【目的2】導電性を利用したデシカントエレメントの再生法開発。課題1:吸・脱着性能の優れたデシカントロータの開発,課題2:通電再生による最適再生方法の開発,課題3:実験及び数値解析によるロータ形状検討,課題4:試験機による実験と解析による運転法検討
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高温多湿地域の発展と人口増に伴う冷房需要の増加で,空間の冷却に要するエネルギーの大幅な増加が予想されている。また温暖化による温度上昇のインパクトも大きい。冷房は冷却と除湿を行うが,湿度処理は低温を必要とし,これが冷房効率化の妨げになる。また,室内の湿度は人が発生する水蒸気と人の為の換気が主因で今後も減少しないが,省エネの進展で冷却の対象となる熱は減少する為,相対的に湿度処理のエネルギーは増加する。湿度を処理するためにデシカント空調が期待されるが,経済性や装置の大きさ等を理由にあまり普及していない。そこで本研究は通電再生型の実現で最も簡便で普及し易いデシカント空調の実現に寄与することを目指した。
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