研究課題/領域番号 |
19H02305
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
東 賢一 近畿大学, 医学部, 准教授 (80469246)
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研究分担者 |
萬羽 郁子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20465470)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
立木 隆広 中京学院大学, 看護学部, 准教授 (10734650)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 木質 / 室内環境 / 心理 / 生理 / 縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、無垢の木材を内装に使用した新築住宅を建築または現住宅をリフォーム予定の方を対象に、室内環境(温度、湿度、二酸化炭素、化学物質濃度、微生物濃度等)の質的変化と居住者の健康状態について、既存住宅における現状把握から、新築木造住宅入居後の状態までを経時的に調査する。長期的な縦断調査を通して無垢材等の自然素材を使用した住宅の居住性に及ぼす効果を明らかにし、健康維持増進や室内環境改善における木質住環境の作用効果を実住宅で検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、無垢の木材を使用する住宅を新築予定の実住宅を対象に、工事前の現状(冬期)、新築入居直後の冬期、新築入居後の夏期、新築入居1年後の冬期と経時的に住環境測定と居住者全員の心理・生理反応等の調査を行った。4年間で42世帯、155名が調査対象となった。合計4回訪問する追跡調査を行うため、一部調査が残っている世帯があるが、中間的なデータ解析からは、シックハウス症候群の症状、精神健康状態、睡眠状態において、新築木造住宅入居後に改善傾向がみられ、冬期の収縮期血圧が有意に低下した。また、新築木造住宅では、多くの住宅で冬期の室内の最低温度が旧住宅に比べて高くなり、一日の変動幅も小さくなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中間的なデータ解析ではあるが、同じ集団を追跡する縦断調査において、シックハウス症候群の症状、精神健康状態、睡眠状態に関して新築木造住宅入居後に改善傾向がみられ、冬期の収縮期血圧が有意に低下した。また、新築木造住宅では、多くの住宅で冬期の室内の最低温度が旧住宅に比べて高くなり、一日の変動幅も小さくなった。これらの結果は、無垢の木材を使用した住宅の保温性向上や木材から放散するテルペン類などによるリラクゼーション効果などが関連していることが仮説としてあげられ、快適空間や健康維持増進または健康改善に役立つ居住空間作りにつながる。
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