研究課題/領域番号 |
19H02386
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
田中 健次 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (60197415)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | リスクマネジメント / ノンテクニカルスキル / 想定外事象 / 医療安全 / 未然防止 / FMEA / リスクコミュニケーション / 予測 / 信頼性設計 / インシデント報告 / 予兆 / モニタリング / 社会インフラ |
研究開始時の研究の概要 |
想定外事象を回避し発生時に適応的に対するためには、未然防止に効果的な従来手法FMEAを中心としたテクニカルスキルを徹底すると同時に、運用時の適応的対応手法であるノンテクニカルスキルを定着させることが重要である。それらを同一のモデルの中で位置づけ、両者間での有効な情報連携を基により効果的な活用を実現する全体の仕組みを構築する。そして具体的な方法論を提示すると共に標準化を目指す。
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研究成果の概要 |
想定外事象への適応的な対応を含めた高信頼性・安全性の実現のためには、設計時に、未然防止に効果的な従来手法FMEAの対象を予測可能な想定外事象まで拡大すると同時に、運用時の適応的対応手法であるノンテクニカルスキル(NTS)を定着させることが必要であり、それらを融合した高信頼性・安全性獲得の方法論構築のための5つのポイントを明らかにした。この方法論は、多様な分野を対象とした共通の枠組みで、設計と運用の両者間での有効な情報連携を基にした仕組みで成り立つものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
製造業界では、事故の未然防止のために問題予測の充実に重点を置いているが、本研究では『想定外事象は常に存在する』との前提に立つ従来にない設計方法論の構築を目指した。Safety-II をSafety-I に関連付けることで、設計時に運用時の想定外事象への対応考慮を可能にしたものである。逆にNTSに注目が集まる医療界では、標準作業からの逸脱対応ばかりに目が向けられ、標準作業の妥当性評価が軽視されることが多い。これら両分野に適合できる、設計と運用の相互補完により高信頼性・安全性確保を実現する方法論の要点を明らかにした点に社会的な意義がある。
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