研究課題/領域番号 |
19H02391
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
角 保志 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (30357305)
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研究分担者 |
金 奉根 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10415672)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 機能安全 / 非接触安全センサ / 低視程環境 / ラボラトリテスト / 評価指標 / 国際標準化 / 機械学習 / 機械安全 / 降雪環境 / 環境条件 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は屋外環境における非接触安全センサの性能評価手法の確立を目的とする。研究提案者らは、これまで、太陽光による光干渉や、降雨・降雪・霧による視程の低下が、非接触安全センサの人検知性能に及ぼす影響とその評価の研究を行ってきた。本研究では、降雪のミクロな視点での物理特性(雪片の構造やサイズ、落下速度等)がセンサ性能に及ぼす影響について分析し、樹脂素材等を使った模擬雪片によって、自然降雪の特性を再現できるかどうか実証するとともに、実用に耐える降雪環境試験装置を完成させることを目指す。降雨・霧等を原因とする視程低下に共通に適用できるセンサ評価指標についても検討する。
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研究成果の概要 |
低視程環境における新しいセンサ評価指標として、MOT (Minimum Object-detectable Transmittance)を提案した。成果をとりまとめた論文は、IEEE Sensors Journal 誌に採択され、オープンアクセスで公開された。 センサ評価のための試験装置の改良を行った。模擬降雪の空間透過率を自動制御するシステム、落下する模擬雪片の軌跡を記録できるシステムを構築した。粒径0.5ミリ以下の霧雨を再現できるようにした。センサ評価ソフトウェアシステムを開発し、githubで公開した。ディープラーニングにより、降雪及び霧による視程の低下を推定するシステムを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、降雨・降雪・霧などによる視程(見通しの悪さ)が非接触安全センサの検出性能に及ぼす影響を表す、新しい評価指標MOTを提案したものである。移動ロボットやドローン・自動運転車両等の実用化には、低視程環境下でも確実に動作する安全センサが必須になると予想されるので、今後、安全センサ製品の屋外における性能保証や試験方法、国際標準化が重要な意味を持つことになるだろう。
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