研究課題/領域番号 |
19H02403
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
間瀬 肇 京都大学, 防災研究所, 名誉教授 (30127138)
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研究分担者 |
由比 政年 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (20262553)
川崎 浩司 名城大学, 理工学部, 特任教授 (20304024)
平石 哲也 京都大学, 防災研究所, 教授 (20371750)
平山 克也 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, グループ長 (60371754)
金 洙列 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 准教授 (60508696)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | 越波・越流 / 高波・高潮結合モデル / 越波・越流遷移モデル / 高潮浸水シミュレーション / 越波モデルIFORM / 越波流量 / 越流量 / 越波・越流遷移過程 / 高波・高潮結合 / 波の打上げ / 打上げ・越波・越流 / 越波・越流重畳過程 / 消波工護岸への越波 / 地球温暖化 / 台風の巨大化 / 越波 / 越流 / 打上げ・越波・越流遷移 / 越波・越流遷移 / 高潮浸水計算 / 高波・高潮相互計算 / 海岸施設決壊条件 / 高潮浸水想定図 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,波の打上げ・越波量算定モデルIFORMの精度検証と適用範囲の拡張,越波・越流量の高潮浸水シミュレーションへの導入を図る.IFORMは日本の実情に合せ浅海から陸上に設置された海岸堤防を対象として開発されたが,それを比較的深い海域への拡張を図り,IFORMを用いた打上げ・越波と越流の遷移過程モデルを高潮浸水予測シミュレーションモデルに組み入れる.高潮浸水シミュレーションは,地域防災計画の高潮浸水想定区域図の作成に必要とされるが,海岸施設の決壊条件を決める打上げ高の検討,新しく打上げ・越波・越流遷移過程を組み入れる方法等,合理的な潮位・高波・高潮相互結合シミュレーションモデルを構築する.
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研究成果の概要 |
気候変動の影響による台風の巨大化、海水面の上昇が懸念されており、想定しうる最大規模での高潮浸水想定図を作成し、最大規模の高潮に対する危機管理・避難警戒体制の充実を図る必要がある。本研究では、1) 波の打上げ・越波量算定モデルIFORMの精度検証と適用範囲の拡張、2) 越波流量の高潮浸水シミュレーションへの導入と実用化,すなわち,IFORMを用いて越波・越流の遷移過程をモデル化し,高潮浸水シミュレーションに組み入れることにより、合理的な潮位・高波・高潮相互結合シミュレーションモデルを構築する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本沿岸では、高潮・高波による浸水災害がたびたび発生し、その対策のために数値計算により高潮シミュレーションを行って堤防高等を検討してきた。高潮計算の精度向上の研究は昔から行われてきて、現在では、非線形長波理論に基づくモデルから準3次元流動モデルに基づくもの、狭領域であれば3次元流動モデルが開発されている。こうした高潮数値モデルに組み込まれていないのは、越波と越流が共存する高潮時の越波・越流の遷移過程における海水流入流量に関する取扱いである。 本研究では、越波、越波と越流が共存、越流が卓越する場でも合理的に高潮計算モデルに組み入れる方法を提案し、高潮浸水シミュレーションモデルの実用化を図る。
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