研究課題/領域番号 |
19H02672
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32010:基礎物理化学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松下 道雄 東京工業大学, 理学院, 准教授 (80260032)
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研究分担者 |
伊関 峰生 東邦大学, 薬学部, 教授 (60414009)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 1分子分光 / タンパク質 / 水素結合 / 1分子観察 / フラビン / 光センサー / 光応答 / 酵素 / PAC / アデニル酸シクラーゼ / 光活性 / 低温顕微法 / 光センサータンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
応募課題の目的は、タンパク質の活性化における水素結合の役割を研究することにある。 そのモデル系として、光活性化酵素(OaPAC, Oscillatoria acuminata Photoactivated adenylyl cyclase)のクライオ1分子観察をおこなう。OaPACは酵素反応に関 わる水素結合を光でコントロールできる分子であり、水素結合とタンパク質活性との関わりを研究するのに最適な研究対象である。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、タンパク質の機能発現における水素結合の役割に関するクライオ1分子観察による研究である。その成果として、クライオ1分子分光を行うと、光合成アンテナタンパク質複合体にあるクロロフィルの特定の水素結合を観察できることを実験的に実証した。このタンパク質複合体には、数千個のCO結合があるにも関われず、色素結合サイトの少数のCO結合が独占的に観察されることをしめした。これは、世界初の発見であり、学術的にも大きな進歩である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた実験法は、1個のタンパク質中の活性な場所である色素結合サイトの水素結合状態を見ることができる方法であり、物理学、物理化学的に大きな意義のある方法である。これを、生体検査などにも応用すれば、社会的に重要な手法になると考えている。
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