研究課題/領域番号 |
19H02751
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
手嶋 紀雄 愛知工業大学, 工学部, 教授 (30292501)
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研究分担者 |
村上 博哉 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (40515128)
川部 勤 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (20378219)
江坂 幸宏 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (70244530)
中嶋 秀 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (10432858)
森岡 和大 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (70794056)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 呼気凝縮液 / 流れ分析 / フローインジェクション分析 / カルボニル化合物 / キャピラリー電気泳動 / 呼吸器疾患 / マイクロ化学分析 |
研究開始時の研究の概要 |
呼気ガス中の一酸化窒素は,気道炎症の程度を診断するバイオマーカーとしてすでに臨床応用されている。しかし呼気ガスをサンプルとする限り,揮発性の化学物質を分析対象とするほかない。そこで呼気凝縮液(Exhaled Breath Condensate, EBC)を非侵襲なサンプルとして用いて,水溶性のバイオマーカーに分析対象を広げ,呼吸器疾患の検査診断に応用することを目的とする。そこで本研究では工・薬・医の連携チームを組織し,(1)EBCサンプリングの標準化・濃縮法,(2)EBCの希釈度補正法,(3)EBC中の新奇マーカーの探索と呼吸器疾患診断に関する研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では(1)呼気凝縮液(EBC)分析を指向した固相抽出(SPE)剤の評価,(2)流れ分析法によるEBC中のバイオマーカー定量分析法の開発を行った。 ここでは(1)と(2)に関する主な成果を述べる。(1)ではアルミナをSPE剤として用いたところ,リン酸イオンをほぼ定量的に吸脱着できた。今後EBC中の超微量なリン酸化ペプチドの精製・濃縮に応用可能であると考える。(2)では,EBC中の無機陽・陰イオン及び酸化ストレスマーカーであるグルタチオンのキャピラリー電気泳動法を開発し,EBC分析に応用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼気分析は非侵襲分析として注目されている。身近な例で言えば,呼気アルコール検査である。医療の分野でもピロリ菌検査や気管支炎検査でも実用化されている。しかし測定される化学成分がガス成分に限定されるので得られる情報量は狭まる。そこで本研究では呼気凝縮液(Exhaled Breath Condensate, EBC)を試料として用いることとした。EBC内には溶解しているガス成分を含め,揮発性に乏しい水溶性化合物も多く含まれる。よって本研究は将来の非侵襲分析による病態診断に極めて重要な情報を提供するものである。
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