研究課題/領域番号 |
19H02766
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三浦 佳子 九州大学, 工学研究院, 教授 (00335069)
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研究分担者 |
長尾 匡憲 九州大学, 工学研究院, 助教 (40904008)
星野 友 九州大学, 工学研究院, 准教授 (40554689)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 糖鎖高分子 / 精密重合 / De novo デザイン / 分子認識 / 多価効果 / 免疫 / 自己組織化 / 生体機能性高分子 / レクチン / シグレック / インフルエンザウイルス / PET-RAFT / リビングラジカル重合 / PET-RAFT / 高分子化学 / RAFTリビングラジカル重合 / 光誘起電子移動重合 / ナノメディシン |
研究開始時の研究の概要 |
RAFTリビングラジカル重合による、精密重合法を駆使して、精密なナノ構造と優れた分子認識能を持つ、生体機能性高分子、糖鎖高分子を創製する。合成高分子薬剤の可能性を明示することが目的である。リビングラジカル重合法を基礎とし、糖鎖高分子の分子認識能のデザインを行い、タンパク質、細胞の機能制御を行う。検討事項は(1)糖鎖高分子の精密設計による糖―タンパク質相互作用の制御、(2)糖鎖高分子の精密設計による免疫細胞の制御 とする。
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研究成果の概要 |
糖鎖を側鎖に有する糖鎖高分子について、精密な重合を用いて生体機能性高分子の設計、解析を行った。糖認識タンパク質の構造に合わせた高分子を設計したところ、分子認識能は、精密に制御された。糖鎖の配置だけでなく、高分子の主鎖、側鎖の運動特性も分子認識能によって大きな影響を与えることを明らかにした。また、Siglecを介した免疫抑制能の発揮、インフルエンザウイルスの効果的な阻害剤の開発など設計高分子による創薬の可能性を示した。重合法としてPET-RAFT重合を活用した高分子の合成方法について検討し、糖鎖高分子ライブラリーの開発とそれによる機能性分子のスクリーニング方法を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では精密な合成高分子を用いて生体機能を設計制御できることを明らかにした。生体分子認識能などの生理活性に関する研究は低分子やペプチドや核酸などの天然の生体高分子に限られてきたが、本研究では合成高分子でも、生体高分子のような働きを発現させることができ、自由に設計―制御できることを明らかにした。即ち、生物のような機能を持つ分子システムは合成高分子でもよいことを明らかにした。そして、合成高分子による創薬の可能性を明らかにした。
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