研究課題/領域番号 |
19H02831
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
金原 数 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (30282578)
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研究分担者 |
田中 良和 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (20374225)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | イオン輸送 / 構造化PEG / 大環状化合物 / 有機金属触媒 / 分子シャペロン / タンパク質凝集抑制 / オリゴエチレングリコール / リフォールディング / 凝集抑制 / タンパク質 / 両親媒性分子 / 分子動力学シミュレーション / ポリエチレングリコール / タンパク質凝集 / フォールディング / 変性 / 熱応答性 / AFM |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は,研究代表者がこれまで開発してきた構造化PEG分子をもとに,生体で実現されているような「単分子」でタンパク質のリフォールディングを促進する合成分子,すなわち合成分子シャペロンの創成を目的としている。これを通じて,バイオ医薬をはじめとする機能化タンパク質の安定的供給を可能とする方法論の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
申請者らがこれまで開発してきた短鎖単分散オリゴエチレングリコールと多価アルコールからなるタンパク質凝集抑制分子をベースに,その分子骨格中に有機金属触媒を埋め込むために適切なリガンド部位を導入することを計画した。その結果,構造化PEG分子の系統的な構築法を開発するとともに,イミダゾリニウム部位を導入したリガンド分子の合成に成功した。また,リガンド分子が,イミダゾリニウム部位とアニオンとの相互作用により,二分子膜を介したアニオン輸送体としてはらたくという,予想外の成果を得ることができた。リガンド分子については,目的とする有機金属触媒の合成に利用できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,触媒開発の意味ついて,物質合成ではない新たな機能に着目するという観点から,学術的,社会的に貢献できるものと期待される。また,偶然発見されたアニオン輸送体としてのはたらきについては,医学的観点からも意義のある結果である。
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