研究課題/領域番号 |
19H02905
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 京都女子大学 (2020-2022) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
成川 真隆 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (50432349)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 老化 / 味覚 / 抗老化食品 / アルツハイマー病モデルマウス / 老化促進マウス / 認知機能 / マウス / 唾液 / 抗老化食品成分 / 機能性食品成分 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会に突入した現代において,高齢者の健康維持は社会的な関心事である。高齢者の健康を維持する上で,食事をおいしく味わうことは重要な意義を持つ。一般に,老化により味に対する感覚,味感受性が低下してしまう。しかし,老化によってなぜ味感受性が低下してしまうのか,その詳細なメカニズムは不明である。本研究では老化依存的な味感受性低下の発生要因を明らかにすることを目的とする。同時に,食品摂取による味感受性低下の抑制効果を検証する。本研究で得られる成果は高齢者の味感受性を改善させる方法を提案する上で有益な情報を提供すると期待される。
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研究成果の概要 |
老化により味感受性が変化するがその詳細なメカニズムは不明である。一方,認知・記憶障害が味感受性に影響を及ぼす可能性が示されている。本申請では,老化による味感受性変化の原因解明を目指し,主に認知・記憶機能と味感受性の関係について検討した。アルツハイマー病(AD)患者では味感受性の変化が報告されている一方,ADマウスの味感受性は野生型のそれと有意な差がなかった。また,老化促進マウスを用いて味感受性と認知機能の経時変化を比較した結果,味感受性の変化は認知機能の低下よりも早期に顕在化することがわかった。これら結果から,認知・記憶機能の低下が老化による味感受性変化の原因にはなり得ないと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢による生理機能の変化は,長年にわたる生活習慣や生活環境などが複雑に絡み合い,その実態把握を難しくしている。味覚もその例外ではなく,加齢により影響を受ける。味覚は食行動に強い影響を及ぼすことから,加齢による味感受性低下の要因を明らかにすることは,高齢者の健康を維持する上で重要になる。今後もこれら取り組みを進め,加齢による味感受性変化のメカニズムを解明すると共に,その成果を活かして,味感受性変化の予防法の開発に繋げたい。
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