研究課題/領域番号 |
19H02920
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
田代 陽介 静岡大学, 工学部, 講師 (30589528)
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研究分担者 |
金原 和秀 静岡大学, 工学部, 教授 (30225122)
中尾 龍馬 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (10370959)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 膜小胞 / バイオフィルム / 緑膿菌 / マクロファージ / カルジオリピン / サイトカイン / 宿主細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
病原細菌が細胞外に分泌する「膜小胞」は、病原因子を内包し宿主の上皮細胞に侵入して炎症を引き起こすことから、感染における重要な病原因子運搬体として知られている。実際の感染患部に着目すると、病原細菌は宿主の防御機構を回避しつつ上皮細胞に“バイオフィルム”を形成して膜小胞を分泌している。本研究では、実際の感染状態における細菌由来膜小胞の感染機構の包括的理解とその制御への応用を目的に、バイオフィルム形成時特有で起こる膜小胞分泌メカニズムの解明とともに、その膜小胞による生体応答の解明という謎解きに挑む。
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研究成果の概要 |
病原細菌が細胞外に放出する微粒子「膜小胞」は、感染における重要な病原因子運搬体として知られている。一方、細菌は宿主細胞に付着した「バイオフィルム」という集合体の状態をとると、膜小胞を活発に形成する。本研究では、バイオフィルムで放出された膜小胞が、免疫細胞の一つであるマクロファージのサイトカイン産生を誘発し、強い炎症作用を有することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑膿菌をはじめとした感染症は国内のみならず世界で重要視される深刻な問題である。胃潰瘍や髄膜炎菌感染など、多くの重篤感染症において、細菌感染初期過程の膜小胞の重要性が知られている。本研究では、バイオフィルムという宿主感染状態となった際に放出される膜小胞が生体に与える影響を解明しており、あらゆる細菌感染症の治癒に向けた重要な知見である。
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