研究課題/領域番号 |
19H03036
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野田 琢嗣 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 研究員 (70749184)
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研究分担者 |
三田村 啓理 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (20534423)
和田 敏裕 福島大学, 環境放射能研究所, 准教授 (90505562)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | バイオロギング / ナノロガー / 種苗放流 / データベースシステム / クラウドシステム / データ駆動科学 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでのバイオロギングでは、①小型魚に適用困難、②大量装着が実務的に困難、③ビッグデータ化し一元解析するためのデータ蓄積・解析基盤が未整備という課題があった。本研究では、通常の標識タグと同様に、小型で、簡便な装着が可能であり、かつ行動を計測可能なナノロガーを新たに開発する。実証実験として、開発したロガーを種苗放流が行われている小型魚に大量装着し、得られたデータを一元化したフォーマットで蓄積・解析する一連のフローを構築する。このシステムの実証により、今後、種苗放流をはじめ様々な水産生物にロガーを簡便かつ大量に適用できる環境を構築し、バイオロギングによるデータ駆動科学を実現する環境を創出する。
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研究成果の概要 |
これまでのバイオロギングでは、1小型魚に適用困難、2大量装着が実務的に困難、3ビッグデータ化し一元解析するためのデータ蓄積・解析基盤が未整備という課題があった。本研究では、これらの課題を解決するために小型で、起動作業が簡便であり、かつ行動を計測可能な超小型ロガーを新たに開発した。また、得られる深度や照度データから位置を推定するプログラムを開発した。実証実験として、開発したロガーを種苗放流が行われているホシガレイに装着し、得られたデータを一元化したフォーマットで蓄積・解析する一連のフローを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、バイオロギングに用いるロガーとして、従来よりも小型で、起動作業が簡便であり、かつ行動を計測可能なロガーを新たに開発したことである。本研究では、ロガーから得られる深度や照度データから位置を推定するプログラムを開発し、状態空間モデルにより、連続的な位置推定を行う方法を開発した。さらに、得られたデータを一元化したフォーマットで蓄積し、これらの位置推定プログラムを実施できるクラウドシステムを構築した。以上より、今後、種苗放流をはじめ様々な水産生物にロガーを簡便かつ大量に適用できる環境を構築し、バイオロギングによるデータ駆動科学を実現する環境を創出できたと考える。
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