研究課題/領域番号 |
19H03043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡田 茂 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00224014)
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研究分担者 |
松永 茂樹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (60183951)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | Botryococcus braunii / 脂肪酸 / バイオポリマー / 群体 / バイオ燃料 / 炭化水素 / 生合成 / colony / biopolymer / hydrocarbon / aldehyde |
研究開始時の研究の概要 |
群体性微細緑藻Botryococcus brauniiは、大量の液状炭化水素を生産し、細胞外に分泌するため、バイオ燃料源として有望視されている。しかしながら細胞外に分泌された炭化水素は、群体を構築している親油性バイオポリマーに捕捉されるため、単純な圧搾等により回収することが難しい。一方、当該バイオポリマーは、ゴム状の弾性を有しており、新規素材としての利用が期待できる。本研究では、本藻種におけるバイオポリマーの形成機構を明らかにし、有用生物素材の生産を可能にする知見の取得とともに、有用炭化水素の回収が容易な藻種の新株を作出するために必要な基礎科学的知見の拡充を行う。
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研究成果の概要 |
微細緑藻Botryococcus brauniiは、石油代替燃料としての利用が期待できる炭化水素の他に、群体を形成するためのバイオポリマーも生産する。このバイオポリマーは本藻種の利用上、「やっかいもの」であることから、バイオポリマー量の少ない優れた藻株の作出を目指し、バイオポリマーの原料となる長鎖アルデヒドの生合成機構の解明を試みた。本藻種には通常の脂肪酸合成酵素の他に、脂肪酸の鎖長伸長反応を司ることが予測される酵素の遺伝子が、複数種発現しており、これらが長鎖アルデヒドの生成に関与する可能性が考えられた。当該遺伝子を酵母細胞で発現させることにより、その酵素の機能の特定を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、バイオ燃料源として期待されている微細緑藻Botryococcus brauniiには、通常の植物プランクトンには存在しない、ユニークな脂肪酸合成酵素様タンパク質が存在することを示す事ができた。当該タンパク質の酵素学的機能を明らかにすることで、将来的にはバイオ燃料となる炭化水素の回収が、より容易な新藻株の作出等が期待できる。
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