研究課題/領域番号 |
19H03047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 福井県立大学 (2021-2022) 東京海洋大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
佐藤 秀一 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 教授 (80154053)
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研究分担者 |
芳賀 穣 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (00432063)
坂本 崇 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (40313390)
壁谷 尚樹 東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (90758731)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 無魚粉飼料 / 無魚油飼料 / シゾキトリユウム / EPA / DHA / 持続可能な養魚飼料 / ベジタリアン養殖魚 / 持続可能な養殖 / ドコサヘキサエン酸 / タウリン代謝 / プリン核酸 / マダイ / シゾキトリウム / ナンノクロロプシス / ブリ |
研究開始時の研究の概要 |
世界の水産養殖生産量は年々増大し、特に飼料を給餌して行う給餌養殖の生産量は養殖生産量の中でも、著しく増大している。このような状況のなかで、その飼料の主な原料となる魚粉および魚油の生産量は、その原料魚の資源保護のために著しく減少傾向にある。また,魚油に含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)は海水魚の必須脂肪酸であり、陸上の植物では生産できない脂肪酸である。そのため,魚油に依存する養殖用飼料を給餌し続けると,水生動物の減少や養殖生産量の増大も図れない。そこで,魚油に頼らない生産するための利用するための必要な基礎的知見の集積を行う。
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研究成果の概要 |
持続可能な養魚飼料開発の為に、海水魚用無魚粉・無魚油飼料の開発のための基礎的研究を行った。海水魚は必須脂肪酸としてEPAやDHAを要求するが、そこでDHAを多量に産生する微細藻類の一種、シゾキトリウムを乾燥した粉末を用いて、無魚粉・無魚油飼料の開発を行った。先ず、マダイを用いて、要求量を満足するようにシゾキトリユウム粉末を配合し、給餌した結果、魚粉・魚油配合飼料と遜色の無い、飼育成績が得られた。同様に、ブリを用いて、実験を行ったが、摂餌が極端に悪く、ほとんど成長しなかった。そこで、摂餌誘因物質を添加することにより摂餌が改善され、魚油配合飼料と同様の成長が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に水産養殖が発展し、飼料の重要性が増して来た。そこで、魚類栄養学の持つ意味も非常に重要になった。本研究成果は魚類の脂質要求に関する基礎的・応用的研究であり、海水魚の脂質代謝に関する遺伝子発現情報や微細藻類に含まれる脂質の魚類における利用性を明らかにすることができたのみにかかわらず、海水魚における無魚粉無魚油飼料の開発に成功し、持続可能な水産養殖業を行う為の基礎的知見が得られたものと思われる。
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