研究課題/領域番号 |
19H03055
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
松本 才絵 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), グループ長 (80344331)
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研究分担者 |
鈴木 道生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10647655)
淡路 雅彦 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 研究員(再雇用) (20371825)
舩山 翔平 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 任期付研究員 (70866946)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 二枚貝 / 卵成熟 / レチノイン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
海産二枚貝タイラギの人工受精法開発のため卵成熟を誘起する物質を探索する過程において、活性型ビタミンAであるレチノイン酸が卵成熟を誘起するとともに精子の運動を顕著に活発化することを見出した。マガキやホタテガイ等の研究からセロトニンが二枚貝の卵成熟誘起ホルモンだと考えられてきたが、タイラギの卵成熟誘起にはセロトニンは無効であり、レチノイン酸が卵成熟誘起ホルモンである二枚貝類も存在する可能性が示された。本研究は、レチノイン酸が二枚貝の新規卵成熟誘起ホルモンとして作用する機構、特に膜受容体を介して作用している可能性について明らかにする。
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研究成果の概要 |
タイラギにおいては、レチノイン酸が卵成熟を誘起するとともに精子の運動を顕著に活発化する。これらの反応は短時間で認められるため、核内受容体のレチノイン酸受容体ではなく、膜受容体を介した作用機構が存在する可能性が考えられた。本研究は、レチノイン酸が二枚貝の新規卵成熟誘起ホルモンとして作用する機構、特に膜受容体を介して作用している可能性について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
減少したタイラギ資源の回復のために移植や養殖用に種苗生産が行われている。より安定した種苗生産のためには人工受精法が必要となるが、人工受精をするには卵成熟を誘起することが不可欠である。タイラギでレチノイン酸の卵成熟誘起機構を明らかにすることで、これまで採卵が困難であった二枚貝から人工受精により受精卵を得ることが可能になり、二枚貝の種苗生産や人工受精法の効率化に貢献できると考えられる。
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