研究課題/領域番号 |
19H03098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
中島 泰弘 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 上級研究員 (10354086)
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研究分担者 |
秋山 博子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, グループ長 (00354001)
江口 定夫 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, 主席研究員 (30354020)
鈴木 克拓 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中日本農業研究センター, 上級研究員 (90354068)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 硝酸イオン / 亜酸化窒素 / 窒素安定同位体 / 酸素安定同位体 |
研究開始時の研究の概要 |
陸域生態系では反応性窒素の増大により富栄養化、地下水の硝酸態窒素汚染、亜酸化窒素発生による温暖化など様々な地域および地球規模の環境負荷をもたらしている。 温室効果ガスである一酸化二窒素(N2O)の農業生態系における発生は、複数の窒素源から複数のプロセスを経る複雑な過程を経ており、その発生削減には農業生態系での動態の把握が必須である。また農業流域での硝酸態窒素汚染の解決のためには主たる汚染源の把握と水田・湿地帯等による脱窒量の把握が重要である。それらの問題の解決のため、窒素酸化物の17Oを第三の指標とし、土壌・圃場・流域スケールでの土壌由来N2Oの窒素源(由来物質)を解明する手法を確立する。
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研究成果の概要 |
陸域生態系から発生する温室効果ガスの一酸化二窒素(N2O)の農業生態系における発生について、窒素源を把握するため、窒素源として15Nおよび17Oに富んだアンモニウムイオンおよび硝酸イオンを施用し、生成したN2Oの安定同位体比を元に評価する解析手法を開発した。また農業流域での硝酸態窒素汚染源の把握と水田・湿地帯等による脱窒量の把握のため、窒素酸化物の17Oを第三の指標とし、土壌・圃場・流域スケールでの硝酸態窒素の窒素源(由来物質)および脱窒量を解明する手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温室効果ガスである一酸化二窒素(N2O)の農業生態系における発生は、複数の窒素源から複数のプロセスを経る複雑な過程を経ており、その発生削減には農業生態系での動態の把握が必須である。本課題では土壌中NO3-に一定量含まれるΔ17Oアノマリーを保存性の良いトレーサーとみなして、N2Oの窒素源の特定やNO3-流出における流出経路および脱窒割合の同時解析のためのツールとして利用可能であることを示した。
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