研究課題/領域番号 |
19H03106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
西野 直樹 岡山大学, 環境生命科学学域, 教授 (50237715)
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研究分担者 |
鶴田 剛司 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (90728411)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 飼料 / サイレージ / 微生物 / 微生物叢 / アンプリコン解析 / 発酵 / 細菌叢 / 真菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
アンプリコン解析、予測メタゲノム、ネットワーク解析という新しいアプローチで、サイレージの微生物制御に革新的な知見を提供する。実態調査を基本に研究を進め、細菌と真菌を組合わせた混合微生物製剤のパイロット試験まで実施する。微生物叢の統合的理解およびそれを基にしたサイレージ調製の高度化手法を提示することが到達目標である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、1)微生物叢とともに変動する代謝、遺伝子機能を理解すれば、サイレージ調製に関わる未解決問題に有用な突破口を示せるか、2)細菌叢と真菌叢の相互作用を明らかにすれば、カビ発生や好気的変敗の防止に革新的な知見が得られるか、3)得られた知見を基に設計した微生物製剤が、発酵促進と変敗防止という両立困難なミッションを可能にするか、を調べることである。1)および2)に関しては、新規かつ有用な知見が得られたが、実証を目的とした3)は製剤選抜における有用性を示すレベルで研究を終了することになった。実規模サイロの理解は実験室サイロより困難なことも再認識され、研究を継続して価値を高めたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA情報を利用した微生物叢の解析技術は、過去20年ほどの間に著しく高度化ならびに汎用化した。収穫・梱包機械の改良も続けられており、総体的な品質管理技術は着実に向上していると言ってよい。一方、暖地型草種の酢酸発酵、好気的変敗の防止のように、未だに解決されていない問題もある。これらの技術的頭打ちに対し、本研究では細菌叢と真菌叢の統合的解析というアプローチでブレークスルーを試みた。暖地型牧草サイレージ、発酵TMR、新規乳酸菌製剤の評価には有効であったが、実規模のトウモロコシホールクロップサイレージの理解には不十分であった。さらなる改良、改善を加えて研究を継続したい。
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