研究課題/領域番号 |
19H03111
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
櫻井 敏博 奥羽大学, 薬学部, 准教授 (70568253)
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研究分担者 |
草間 和哉 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (30579149)
唄 花子 北海道大学, 農学研究院, 助教 (60775443)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | ウシ / 子宮 / 着床 / 生体外モデル / 子宮灌流液 / 末梢血単核球 / IL-6 / IL-10 / 子宮内環境 / 子宮オルガノイド / 妊娠補助剤開発 / 生体外モデル樹立 / 着床成立 / PBMC / オルガノイド |
研究開始時の研究の概要 |
受精胚と母体子宮間のコミュニケーション不足のために生じる胚死滅を低減し、受胎を確実に成立させ、畜産・酪農の生産力を強化する技術開発を目的とする。胚死滅予防法および受胎率向上法の確立を目指し、受胎が成立する子宮内環境を明らかにする。その際、申請者が開発した、ウシの着床過程を再現する生体外モデルを利用する。生体外モデルを用いて着床期の子宮灌流液中の着床に寄与する因子の同定を行う。その際、生体外モデルの改良として子宮オルガノイドの作製を行う。また、申請者が見出した末梢血単核球の子宮内投与による胚死滅低減機序を解明し、生産現場で利用できる技術として確立するための知見を得る。
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研究成果の概要 |
不受胎牛の子宮内環境の何が受胎できたウシの子宮内環境と異なるかを明らかにするためには、時間・空間的に解析する必要がある。そこで、申請者が樹立した生体外着床モデルを用い、着床成立に寄与する因子を時間・空間的に解析し、同定することが着床成立時の子宮内環境を明らかにすることと考え、検討を行った。改良を行った生体外着床モデルを用いて、着床に関与する細胞がマトリックスであるVersicanを見出した。また、着床過程において子宮間質に集積した免疫細胞から分泌されるIL-6が、胚の伸長に寄与していることが分かった。さらに雌牛の妊娠22日目の血清中SNX5の高発現が、胚損失マーカーとなりうることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分娩間隔の長期化や繁殖成績の低下により、本邦における子牛の生産が減少している。また、また、現在ウシの繁殖は、凍結精液を子宮内に投与する人工授精によって成り立っているがその受胎率は年々減少している。家畜の生産性の向上は喫緊の課題でありながらも、着床が成立するための子宮内環境・条件を明らかにする研究は世界的に不足している。生体外着床モデルを用いた検討は、着床成立に寄与する因子を時間・空間的に解析し、同定できることが示され、この分野の発展に欠かせないツールであることを証明した。今後、このツールを利用し、着床に寄与する因子群の同定を行っていく。
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