研究課題/領域番号 |
19H03116
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
木村 和弘 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (30192561)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 褐色脂肪 / ベージュ脂肪細胞 / エネルギー消費 / UCP1 / 生活習慣病予防 / NGF / NT3 / NT4/5 / Trk A / p75 receptor / 神経栄養因子 / muscle / adipocyte / neurotrophin / アディポネクチン / 脂肪細胞 / 金芽細胞 / adhiponectin / SPARC / 神経成長因子 / BAT / Myf5+ / 体温 / ハムスター / Neurotrophin 3 / Neurotrophin 4 / adipokine / myogenesis / muscle spindle |
研究開始時の研究の概要 |
末梢脂肪組織由来アディポカイン、特にニューロトロフィン3 (NT3)およびNT4がどのように骨格筋の組織形成・機能維持に関与するのか、肥満によるサルコペニアに関与するのか明らかにすることを目的として、先ずは脂肪消失モデルマウスと脂肪過多モデルマウスを用いて脂肪量と骨格筋形質および神経栄養因子との関連について明らかにする。次いで神経栄養因子あるいはその他の候補因子とサルコペニア、筋再生との関わりや、それらの筋紡錘形成への寄与について評価する。さらに骨格筋形質におよぼす神経栄養因子とアディポネクチンあるいは細胞外マトリックスタンパク質SPARCの相互作用の役割について明らかにする。
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研究成果の概要 |
神経栄養因子(NT)は非神経組織にも発現するが、その役割については未解明な点が多い。ラット白色脂肪組織より間質血管画分を分画してNTの作用について調べたところ、細胞数に変化はなかった。しかし、中和抗体添加で細胞数が減少し、この減少はサイトカインの余剰投与で回復した。一方、神経成長因子NGFではこのような作用はみられなかった。マウスでも同様の反応が見られNT3およびNT4/5のコンディショナルノックアウトマウスを作成した。現在、このマウスを用いて前駆脂肪細胞や筋芽細胞の細胞数や前駆脂肪細胞増殖因子として知られるPDGFやインスリンに対する応答性と分化因子発現を確定させている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ニューロトロピンNT3及び、NT 4/5のあらたな役割を解明することを目的とした。その結果二つのニューロトロピンが、前駆脂肪細胞の生存や分化因子への応答性を維持することが明らかとなり、一方インスリン依存性の前駆骨格筋細胞においても様々な影響を与えることが明らかとなった。現在NT3とNT4ノックアウトマウスを作成したので最終的な結論を得るために実験を行なっている。結果は、脂肪細胞及び骨格筋細胞の形成過程にニューロトロピンがどのように作用するか明らかにしたものであり前駆細胞の役割を示すものであり生活習慣病対策を考える上で重要である。
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