研究課題/領域番号 |
19H03146
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三浦 智行 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (40202337)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 多剤併用療法 / 機能的治癒 / 動物モデル / 感染症 / アカゲザル / HIV / SHIV / エイズ |
研究開始時の研究の概要 |
HIV 感染症の機能的治癒達成には、ウイルスを保持する組織および細胞(ウイルスリザーバー)を排除する必要がある。多剤併用療法下でウイルスリザーバーを傷害することで、治療中断後のウイルス制御の可能性をサルエイズモデルにより検証する事を本研究課題の目的とする。具体的には多剤併用療法下のSIV感染サルに対してウイルスリザーバーを傷害する抗体や薬剤を処置した後、多剤併用療法中断後の血中ウイルス量を調べることによってウイルス制御効果の有無を明らかにする。
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研究成果の概要 |
抗CD4抗体投与によりアカゲザルの全身のCD4陽性T細胞(HIVのリザーバーとして重要と考えられている)を減少させ、多剤併用療法中断後のリザーバーからのウイルスリバウンドに与える影響を調べた。その結果、全身のCD4陽性T細胞を減少させてもウイルスリバウンドへの抑制効果は殆どないことがわかったが、3頭中1頭でリバウンド後にウイルス抑制効果が認められた。HIV感染症の新規治療法を考える上で興味深い知見である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エイズ治療研究において機能的治癒に向けた研究は現在最も先端的な研究分野である。本研究計画はサルエイズモデルを用いた実験感染であるため、リザーバー傷害によるコンセプトを実証的に検証する事が出来る。本研究計画を推進した結果、cART 下でプロウイルス保有細胞を傷害する事がHIV 感染症の機能的治癒につながるか、または実際上の効果が無いかが分かる。このとは機能的治癒に向けた戦略策定の上で研究リソースをより正しい方向に集中する助けとなるため、結果がコンセプトの肯定はもちろんであるが否定であってもHIV 感染症制御に貢献出来る。
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