研究課題/領域番号 |
19H03236
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
梅園 良彦 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (20391881)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 再生 / エネルギー代謝 / プラナリア / 代謝制御 / ATP |
研究開始時の研究の概要 |
損傷組織を再生するためには、ATPの産生が必須であることは明らかであるが、創傷後におけるATPの産生効率が、再生にどれだけ寄与しているかについては未だに不明である。プラナリアは、切断後、非常に安定的に高い再生能力を示す。我々は、これまでにプラナリア再生初期過程においてミトコンドリア内膜で行われる酸化的リン酸化が特別な分子機構を介して亢進し、その結果、ATPを効率よく産生している可能性を見いだした。本研究では、再生過程におけるプラナリア分化多能性幹細胞の時空間的な遺伝子発現プロファイルを調べることによってこの分子機構の全容を解明し、ATPの産生効率と再生能力との関係性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
損傷組織を再生するためには、エネルギー通貨であるATPの産生が必須であることは明らかであるが、創傷後におけるATPの産生効率が、再生にどれだけ寄与しているかについては未だに不明である。プラナリアは、絶食状態であるにも関わらず、切断後、時間軸に沿って厳密に分化多能性幹細胞が増殖および分化することで、非常に安定的に高い再生能力を示す。本研究において、我々はプラナリア再生初期過程において特別な分子機構が働くことによって、ミトコンドリア内膜で行われる酸化的リン酸化を亢進し、その結果、ATPを効率よく産生することによって幹細胞の増殖および細胞分化を支持している知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、再生能力とATP産生に着目した新規研究課題であり、今後更なる発展の可能性を秘めている。また、本研究の発想から、創傷組織のATP産生効率を人為的に高めるようなサプリメントを企業と協同研究により開発できるかもしれない。これにより、手術を伴いながら長期治療を余儀なくされる疾病の早期治癒に貢献できるかもしれない。
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