研究課題/領域番号 |
19H03373
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
五十里 彰 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (50315850)
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研究分担者 |
浅井 知浩 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (00381731)
横山 英志 東京理科大学, 薬学部生命創薬科学科, 准教授 (70433208)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 肺がん / クローディン / 機能性食品 / タイトジャンクション / 短鎖ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
分子標的薬や免疫療法薬の開発によってがんの奏功率は向上しているが、難治性がんや再発がんの治療薬は未開発である。これまでに我々は肺腺がん組織に細胞間接着分子のクローディン-1(CLDN1)とCLDN2が高発現し、抗がん剤抵抗性に寄与することを発見した。本研究では、CLDN1・2の病態生理的役割を解明し、CLDN1・2を標的とした抗がん剤抵抗性改善薬を開発することにより、新たながん治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
我々は上皮細胞の細胞間接着装置の主要構成因子であるクローディン(CLDN)とがんとの関係に着目し、CLDN2が肺腺がん細胞の増殖能や抗がん剤耐性を亢進させることを解明した。また、抗がん剤耐性細胞を樹立し、CLDN1も同様の効果をもつことを発見した。しかし、CLDN1・2を標的としたがん治療薬は未開発である。 本研究において、ドッキングシミュレーション、分子間相互作用解析、細胞機能解析等を行い、CLDN1・2の発現低下作用をもつ低分子化合物の開発に成功した。さらに、CLDN2の発現低下作用をもつ機能性食品成分を同定した。本研究により、がん予防と治療における新たな道が切り拓かれた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的な高齢化社会の到来とともに、がんの罹患・死亡者数は増加の一途を辿っている。特に肺がんは自覚症状が乏しく早期発見が困難であり、各がん種の中でアンメット・メディカルニーズが最も高い。近年、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などが臨床利用され、肺がんの奏功率が向上している。しかし、治療薬への耐性化、治療薬間の交差耐性、難治性がんの存在といった問題点は未解決である。さらに、抗体医薬は高価なため、医療費の高騰が社会問題になっている。本研究で見出したCLDN1・2を標的とする機能性食品成分や低分子化合物は、がん治療の課題解決に有用であると考えられ、臨床利用に向けた研究開発が期待される。
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