研究課題/領域番号 |
19H03423
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡崎 一美 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (50452339)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 免疫ドミナンス / LAG-3 / 免疫偏向性 |
研究開始時の研究の概要 |
細菌やウイルスなどの微生物には多くのタンパク質が含まれ、各々のタンパク質についてT細胞が応答し得るエピトープが多数存在する。しかし実際には、それらの中で特定のエピトープに対してT細胞応答が優位に働くことが知られており、免疫偏向性と呼ばれる。実際にT細胞がどのエピトープを標的とするかという疑問は、獲得免疫システムにおいて最も原理的な命題の一つと言えるが、免疫偏向性がどのように決まっているかについては、多くの謎に包まれている。本研究課題では、抑制性免疫補助受容体の一つであるLAG-3に着目して免疫偏向性が生じるメカニズムおよび免疫偏向性の生物学的意義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
T細胞応答が特定のエピトープに対して優位に働く免疫偏向性について、強い免疫応答を誘導するエピトープに対するT細胞応答を抑制性免疫補助受容体LAG-3が選択的に抑制すること、すなわちLAG-3が免疫偏向性を緩和していることを明らかにした。さらに、LAG-3との結合に影響を与えるアミノ酸変異ペプチドを同定し、当該ペプチドを認識するTCRを発現するT細胞のLAG-3感受性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫偏向性がどのように決定されるかについては多くの謎に包まれているが、ペプチド/MHCクラスIIとLAG-3の結合が免疫偏向性に与える影響を明らかにした。免疫応答の指向性が決定されるメカニズムが解明されれば、免疫応答を自在に操ることがより現実的となる。特に、がんや感染症に対するワクチン療法について、より効果的なワクチンのデザインが可能になると期待される。
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