研究課題/領域番号 |
19H03430
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大塚 基之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90518945)
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研究分担者 |
丸山 玲緒 公益財団法人がん研究会, がん研究所 がんエピゲノムプロジェクト, プロジェクトリーダー (60607985)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 膵がん / 環状RNA / 膵癌 / 血清マーカー / マーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、膵癌組織RNAを用いて、通常の解析では見落とされる可能性が高い環状RNA(Circular RNA)に特化したRNA sequencing を行い、in silico 解析も駆使して、これまで知られていなかった膵癌で高発現している新規のcircular RNAを取得し、その全貌解明と、バイオマーカーとしての有用性、および発癌過程における生物学的な機能を解析し、もって難治癌である膵癌の予後改善とともに、RNA研究分野の発展に学術的にも寄与することを目標とする。
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研究成果の概要 |
環状RNA(circRNA)は特定の条件下で発現するが、それらの包括的な発現状態の解析は限られていた。本研究では、環状RNAに特化したRNAシークエンシングを行い、ヒト膵腺癌(PDAC)組織で網羅的なcircRNA分析を行った。その結果、正常な膵臓組織と比較して、PDAC組織で発現が増えている40,000を超える新規の環状RNAを特定した。 その中で、12番染色体上の非コードRNA遺伝子座に由来する新規環状RNAの全長配列を決定した。circPDAC-RNAという名前をつけたこの環状RNAは、正常なヒト細胞では発現していないものの、PDACを含む癌では高発現していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、環状RNAに特化したシークエンスによって膵癌という病態時に発現する環状RNAを網羅的に同定できた点が挙げられる。さらにこの環状RNAの全長配列を同定し、非コードRNAエクソンがバックスプライシングで生成されることを明らかにした。さらにこの環状RNAの生物学的機能を解析した。これらの検討は、環状RNAの研究を進めるうえでの基本的な戦略を示したことになる。いっぽう社会的には、この環状RNAが膵癌の新規のバイオマーカーになる可能性があり、臨床的に役立つ可能性が見込まれる。
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