研究課題/領域番号 |
19H03431
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2022) 東京大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
城村 由和 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (40616322)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 細胞老化 / 細胞周期 / 一細胞解析 / 慢性炎症 / 非アルコール性脂肪肝炎 / 個体老化 / 一細胞遺伝子発現解析 / 老化 / がん / 加齢性疾患 / 慢性腎不全 / 生活習慣病 / 炎症 / DNA損傷 / p53 / シングルセル解析 / バイオイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
生体内における老化細胞の制御機構や、老化細胞が個体老化を引き起こす分子基盤は不明な点が多い。本研究では、一細胞レベルで老化細胞を同定・単離・トレース可能なマウス、および老化細胞特異的なノックアウトマウスといった新規マウスモデルを用いて、生体内における老化細胞の誘導・除去・蓄積の機構やその役割を明らかにすることにより、老化細胞が個体老化・加齢性疾病発症に及ぼす影響を統括的に解明する。
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研究成果の概要 |
近年、分子遺伝学的解析から、老齢個体から人工的に老化細胞を除去すると、加齢性疾病の発症が有意に遅れ、さらには寿命そのものも延長することがわかり、老化細胞の蓄積が個体老化の主な原因の一つであることが示された。しかし、生体内における老化細胞の誘導・除去・蓄積のメカニズムや、老化細胞が個体老化を引き起こす分子基盤は不明な点が多い。本研究では、一細胞レベルで老化細胞を同定・単離・トレース可能なマウス、および老化細胞特異的な遺伝子改変マウスを樹立・解析することで、生体内における老化細胞の誘導・除去・蓄積の機構やその役割を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化細胞を一細胞レベルで同定・検出できるマウスを用いた老化細胞の動態・性状解析により、生体内における老化細胞は多様性に富んでいることを見出すとともに、がん治療でも使用されている免疫チェックポイント阻害剤の老化病態治療への応用につながる知見を得ることができた。また、老化細胞の蓄積やそれを起点とした慢性炎症が個体老化や加齢関連疾患の病態の基盤であることも明らかにすることができた。本研究成果は、21世紀の先進医療において重要課題の一つである老化・老年病の予防法の開発につながるとことが期待される。
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