研究課題/領域番号 |
19H03434
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
直江 吉則 名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (50392048)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 腫瘍溶解性ウイルス / C-REV / 腸内細菌叢 / 抗生物質 / 抗腫瘍効果 / 免疫 / 癌 |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍溶解性ウイルスは腫瘍特異的に感染し、腫瘍を崩壊する。さらに、破壊された腫瘍が癌抗原を放出することにより癌免疫応答を惹起する。一方、腸内菌叢は腸管局所のみならず、全身的な免疫にも大きな影響を与えていることが明らかになりつつある。これらのことから、腫瘍溶解性ウイルスの効果に腸内細菌叢が影響することは容易に考えられるが、詳細な報告は全くない。本研究では、腸内細菌叢の変化による免疫反応の変化が、腫瘍溶解性ウイルスが惹起する癌免疫応答反応にどのように影響を与え、抗腫瘍効果をいかに調節するかを明らかにすることを目的に行う。
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研究成果の概要 |
腹腔内移植モデルおよび皮下移植モデルにおいて抗生剤処理マウスにC-REV投与することによって腸内菌叢の変化が認められた。4つの抗生物質Ampicillin (A)、Metronidazole (M)、Neomycin (N)、または、Vancomycin (V)の組み合わせの違いでC-REVの抗腫瘍効果が変化し、その効果は(効果大) AMNV = AMV > MNV > ANV = AMN (効果小)の順番であった。それら抗生物質カクテル処理によるマウスの菌叢の違いを調べ、抗生剤カクテル処理の有無で菌叢に大きな変化が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸内細菌叢の変化により化学療法、免疫チェックポイント阻害剤の抗腫瘍効果が変化することが報告されているが、腫瘍溶解性ウイルスの抗腫瘍効果が変化するかは不明であった。今回の研究結果から抗生剤処理により腫瘍溶解性ウイルスの抗腫瘍効果が変化することを見出し、その抗腫瘍効果の変化に腸内細菌叢が関与する結果を得た。
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