研究課題/領域番号 |
19H03474
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
松井 英則 北里大学, 感染制御科学府, 講師 (30219373)
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研究分担者 |
林原 絵美子 国立感染症研究所, 細菌第二部, 主任研究官 (20349822)
鈴木 仁人 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (70444073)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | ヘリコバクター・スイス / ヘリコバクター・ハイルマニイ / 胃MALTリンパ腫 / 人獣共通感染症 / 難培養性細菌 / マウス感染モデル / コッホの4原則 / ゲノム解析 / コッホの原則 / パーキンソン病 / 迅速診断 / Helicobacter suis / MALTリンパ腫 |
研究開始時の研究の概要 |
ハイルマニイ菌感染症において、3年計画で全国の協力医療機関から臨床検体を収集し、新規除菌剤の検証および分離培養法と迅速感染診断法を確立する。本邦における地域性、生活環境、年齢、疾患、性別、愛玩動物との接触の有無などで感染率を算出し、その関連性を明らかにする(リスク分析)。同時に、臨床分離株のゲノム解析を基盤とした遺伝子型判定、薬剤耐性、病原性などの情報のデータベースを構築する。
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研究成果の概要 |
患者の胃生検体からハイルマニイ菌の純粋培養に成功した。次に培養菌体マウスの胃に感染させ、胃疾患を誘発させた。最後に感染マウスの胃からハイルマニイ菌の培養に成功した。このことは細菌学のコッホの4原則を満足するものであり、ハイルマニイ菌感染が胃疾患の原因であることを世界で初めて証明した。更にヒトへの感染源が養豚であることを明らかにした。ヒトと養豚から分離したハイルマニイ菌では、クラリスロマイシン耐性菌は発見できなかった。ハイルマニイ菌の全菌体を抗原とした血清抗体検査法(ELISA)を開発した。この方法は簡便であるが、検査結果の信頼性において非常に優れていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該研究は3年間を通じて全国の協力医療機関からの協力で臨床検体を収集した。本邦におけるハイルマニイ菌感染の性別や地域などによる感染率を算出し、その関連性を明らかにした。同時に、臨床分離株のゲノム解析を基盤とした遺伝子型判定、薬剤耐性、病原性などの情報のデータベースを構築した(論文準備中)。以上の研究成果により、松井は2021年度日本ヘリコバクター学会・学術賞(基礎)を、林原は2019年度日本ヘリコバクター学会学術集会・最優秀賞、ならびに2021年第5回日本医療研究開発大賞・日本医療研究開発機構理事長賞を、鈴木は2020年度日本ヘリコバクター学会学術集会・最優秀賞を受賞した。
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