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がん進展に関わるVasohibin-2の構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19H03494
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 靖史  東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (50178779)

研究分担者 鈴木 康弘  東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 助教 (60332277)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワードVasohibin-1 / Vasohibin-2 / 脱チロシン化チューブリン / 染色体分配異常 / Vasohibin / tubulin carboxypeptidase / vasohibin-1 / vasohibin-2 / キメラ変異体 / N末端キメラ変異体 / アデノウイルスベクター / 分泌不全型変異体 / TCP活性欠失型変異体 / キメラ型変異体 / VASH2 / アミノ酸変異体 / VASH1 / 脱チロシン化 / がん転移 / 血管新生
研究開始時の研究の概要

研究代表者は、VASH2は単離・同定し、その分子構造、分泌様式、TCP活性、結合性膜蛋白について独自の研究を進めてきた。そこで本研究では、それらの特性に関わるVASH2のさまざまな変異体、および結合性膜蛋白の研究を行うことで、これまで不明であった、VASH2の作用のうち細胞外分泌は重要性、VASH-受容体システムの可能性、TCP活性の意義、VASH1とVASH2の血管新生に対する相反する作用の由来、の4点について解明を目指す。

研究成果の概要

Vasohibinの機能を理解する上で、VASH1とVASH2ではN末端のアミノ酸構成は異なっているため、それぞれのN末端領域を入れ替えたキメラ変異体(VASH2ChNとVASH1ChN)を構築し、アデノウイルスベクターに組み込んで、細胞レベルで解析したが、N末端領域のVASH作用への影響は確認できなかった。VASH1とVASH2はいずれも中央にtubulin carboxypeptidase(TCP)活性部位を有している。細胞にVASHを高発現させると、細胞分裂に際して紡錘体αチューブリンの脱チロシン化が増強し、結果として染色体分配異常を生じることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究代表者が発見したVASH1とVASH2は、血管新生に対して抑制と促進の相反する作用を有している。VASH1とVASH2ではN末端のアミノ酸構成は異なっているため、それがこの相反する作用に関連している可能性を考慮して解析したが、それを示唆する成績は得られなかった。一方、VASH1とVASH2はいずれもTCP活性を有しており、血管内皮細胞に発現するVASH1とがん細胞に発現するVASH2について、それぞれ細胞分裂に際して紡錘体αチューブリンの脱チロシン化が増強し、結果として染色体分配異常を生じることが明らかとなり、がん細胞や腫瘍血管内皮細胞といった発現する細胞の違いとの関係が示された。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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