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がん微小環境リプログラミングを引き起こす腫瘍血管の動的再分布機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H03503
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関福井大学 (2022)
大阪大学 (2019-2021)

研究代表者

木戸屋 浩康  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (00543886)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード腫瘍血管 / 血管新生 / 生体イメージング / ミエロイド細胞 / 生体内イメージング / ミエロイド系細胞
研究開始時の研究の概要

腫瘍組織中の新規血管は、血管新生と呼ばれる過程により形成する。血管新生とは、既存の血管から新たな血管が発芽し、枝を伸ばすように血管網を形成する現象である。これまでの研究から、血管の発芽にはVEGFシグナルが必須であることが明らかにされており、腫瘍血管におけるVEGFと血管新生の重要性は様々な研究から証明されてきた。その結果、VEGF分子を標的とした阻害剤が次々と開発されてきたが、それらの単独使用では抗腫瘍効果が少なく、想定されていたような劇的な治療効果を示すことはなかった。本研究では、効果的な抗腫瘍療法の開発を目指し、腫瘍血管抑制剤に対する治療抵抗性の獲得機構を明らかにする。

研究成果の概要

腫瘍組織中の新規血管は、血管新生により形成すると考えられている。そのため、腫瘍血管新生の抑制によるがん治療法の開発が進められてきたが、期待されたような治療効果は得られていない。そこで、このような治療抵抗性を克服したがん治療法の開発を目指して、これまでの血管新生阻害剤が有効ではなかった理由の解明を進めた。我々は血管新生阻害剤の投与が腫瘍血管および腫瘍組織に与える影響をマウスの生体イメージによって解析した。その結果、血管新生阻害剤の投与は腫瘍血管の動的再分布を誘導していることが明らかとなった。さらに腫瘍血管の動的再分布を制御する細胞・分子メカニズムを解明した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、血管新生阻害剤に対する治療抵抗性の根幹であると予測される腫瘍血管の動的再分布の解明による、腫瘍血管の完全なる抑制による癌治療法の確立を目指して研究を行った。その結果、腫瘍血管の動的再分布を制御する細胞・分子メカニズムが解明され、新たながん治療の標的としての有効性を示すことができた。これらのシーズを基に、創薬研究を進めることで、社会的にも課題となっているがん患者の治療に貢献できるものと考えている。また、生体内イメージング解析やオミクス解析を活用することで、生体組織内では未知なる現象を存在することを示せたことは学術的にも価値があると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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