研究課題/領域番号 |
19H03554
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
村松 里衣子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所, 部長 (90536880)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 軸索 / 瘢痕 / 脊髄損傷 / グリア細胞 / 血管 / 臓器連関 / 髄鞘 / 免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
炎症や外傷などで脳や脊髄が傷つくと、様々な症状があらわれる。症状があらわれる原因のひとつに、脳や脊髄の機能を担っている神経回路が傷つくことが指摘されている。かつては、傷ついた神経回路が自然に修復することはないと考えられてきたが、最近の研究により、傷ついた神経回路はわずかではあるが自然に修復することがわかってきた。本研究では、なぜ神経回路が自然に修復するか、メカニズムを探索することを目的とする。
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研究成果の概要 |
脳疾患に罹患すると様々な症状があらわれる。症状は重篤であり、自然に回復することも難しい。症状の自然回復が困難な理由のひとつに、病態で傷ついた神経組織が自然に修復しないことが挙げられる。特に、症状の改善につながると期待される神経回路の修復は難しく、そのメカニズムの解明に立脚した治療薬の開発が待ち望まれている。本研究では、神経回路の修復のメカニズムについての解明を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経回路の修復のメカニズムは未だ不明な点が多いが、本研究を通じて、神経回路の修復機構の一端を解明した。特に、様々な疾患で共有して認められるミエリンの脱落に対して、修復を促進させる機序を見出した。さらに、その機序は発生期のミエリン修復に対しても有効であることを、国際共同研究により報告した。得られた知見は、発生期および成体における神経回路の修復の共通点を示すものであり、生涯にわたる脳機能の改善のメカニズムの理解にも展開する可能性を秘めている。
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