研究課題/領域番号 |
19H03587
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
内田 裕之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (40327630)
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研究分担者 |
中島 振一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383866)
中原 理紀 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10317240)
内田 貴仁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10627061)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 統合失調症 / グルタミン酸 / AMPA受容体 / PET / グルタミン酸神経 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症の原因解明は停滞しており、斬新な視点による研究が緊急課題である。グルタミン神経系のAMPA受容体は、動物研究により統合失調症の発病への関与が明らかになっているが、ヒトのデータはなかった。そこで本研究では、統合失調症患者の脳内のAMPA受容体密度を、陽電子放射断層撮影(PET)検査により測定し、AMPA受容体が統合失調症の発病にいかに関連しているか解明する。
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研究成果の概要 |
統合失調症は、これまでの「脳内ドパミンの過剰放出により引き起こされ、ドパミン受容体遮断薬により治療する」という“ドパミン仮説”が限界を迎え、全く新しい視点からのブレイクスルーが必要とされていた。その中で注目されているのがグルタミン神経系のAMPA受容体であった。本研究では、これまで生体脳で可視化が不可能であったAMPA受容体を新規薬剤を用いて、統合失調症患者において世界で初めて定量し、本疾患の物質的基盤を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまで生体脳で可視化が不可能であったAMPA受容体を、統合失調症患者において世界で初めて定量し、本疾患の物質的基盤を明らかにした。また、本試験の結果は、多様な症状を呈する統合失調症患者をPET画像に基づいて層別化することにより、病態生理に基づいた個別化治療を行うための重要な基礎データを提供した。つまり本成果は、バイオマーカーに基づく統合失調症を含む精神疾患の新規診断体系や新規治療法開発につながることが期待される。
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