研究課題/領域番号 |
19H03607
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
向 高弘 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (30284706)
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研究分担者 |
佐野 紘平 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (00546476)
山崎 俊栄 神戸薬科大学, 薬学部, 助教 (60636710)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | 放射性医薬品 / 活性酸素 / イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
活性酸素種 (Reactive Oxygen Species; ROS) は病態との深い関連性が指摘されているが、ROSの種類によって疾患との関連度が異なる。一方、ROSの各分子種の生成・代謝には酸素分圧が大きく寄与するため、生きた個体におけるROSの挙動は未だ正確に把握できていない。そこで、本研究では、生体内でのROSをそれぞれ区別して検出することを目的に、ROSの各分子種に特異的な分子プローブを開発する。そのために、検出感度に優れた放射性同位元素の利用とメタボリックトラッピングの原理に着目した新規放射性プローブを設計・合成するとともに、病態モデル動物におけるROS検出の可能性を検証する。
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研究成果の概要 |
生きた個体内での活性酸素種(ROS)をそれぞれ区別して検出することを目的に、検出感度に優れた放射性同位元素の利用とメタボリックトラッピングの原理に着目し、各ROSやラジカル分子種に特異的なインビボ分子イメージングプローブを開発した。すなわち、標的とする分子種との反応により、物性変化を伴う放射性ヨウ素標識プローブの合成に成功し、病態モデルマウスにおいて、標的部位でのプローブの滞留を認めたことから、ROSやラジカルに対する生体検出プローブとしての有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活性酸素種(ROS)はがんや脳卒中、虚血性心疾患、動脈硬化、糖尿病、アルツハイマー病など多岐にわたる病態との関連性が指摘されているが、ROSの種類と疾患との関連度はいまだ明らかでない。特に、ROSやラジカルの産生機構には酸素分圧が影響することが、実態解明の課題となっている。本研究にて得られた成果は、生体そのものでの測定を可能とするものであり、生体微量ラジカルと疾患との関連性解明に貢献するものと期待される。
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