研究課題/領域番号 |
19H03618
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大田 浩 京都大学, 医学研究科, 准教授 (50391892)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 卵原細胞 / 卵母細胞 / 卵子形成 / 再構成卵巣 / 始原生殖細胞 / 試験管内誘導 / ヒト / 多能性幹細胞 / 始原生殖細胞様細胞 / 試験管内 / 胎生期生殖巣 / iPS細胞 / in vitro / 細胞分化 |
研究開始時の研究の概要 |
精子や卵子の元となる細胞は胎生期に発生する始原生殖細胞に由来するが、ヒトを含めた霊長類では実験的に研究が困難なことから不明な点が数多く残されている。本研究ではヒト多能性幹細胞から誘導した始原生殖細胞を卵母細胞へ分化させることが可能な実験系を確立する。本研究計画が達成される事により、胎児医学、ヒト発生学、生殖医療など、幅広い分野において重要な知識基盤を形成する事が可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、試験管内においてヒト胎生期雌性生殖細胞の卵母細胞誘導法を確立し、その誘導系を用いてヒトiPS細胞由来PGCLCから卵母細胞を誘導することである。 ヒト再構成卵巣の培養条件を検討し、最も良いと考えられる培養条件で15週間の培養を行ったところ、卵原細胞から原始卵胞を誘導することに成功した。さらに、蛍光免疫染色およびトランスクリプトーム解析により、培養後の原始卵胞は生体の原始卵胞と同様の性質を示すことが明らかとなった。今後更なる培養系の改善を試みることでヒトiPS細胞由来PGCLCからの卵子形成誘導が期待できると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖細胞は次世代へ遺伝情報を伝えることができる唯一の細胞系譜であり、種の継続性や進化を担う重要な細胞種である。マウスにおいては多能性幹細胞から誘導した始原生殖細胞様細胞を用いて卵子形成を試験管内誘導することが可能となっており、生殖細胞の研究が飛躍的に進んでいる。しかしながら、ヒトにおいては卵子形成を試験管内で誘導する実験系が確立されておらず大きな研究の障壁となっていた。本研究では、あらゆる培養条件を検討することによりヒト卵原細胞から原始卵胞を誘導することに成功した。今後本培養系を用いることにより始原生殖細胞様細胞からの卵子形成誘導が期待できる。
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