研究課題/領域番号 |
19H03634
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
岡本 隆一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50451935)
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研究分担者 |
油井 史郎 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 准教授 (00383886)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 杯細胞 / 炎症性腸疾患 / 粘膜再生 / 潰瘍性大腸炎 / オルガノイド / 腸上皮オルガノイド / 胚細胞 / 大腸炎 / 炎症性腸疾患? / 大腸粘膜再生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は研究代表者らが独自に見出した、マウス大腸近位粘膜に限局して長期に渡り生存する”ラベル保持杯細胞(LR型杯細胞)”の同定・機能解析を通じ、同粘膜に内在する特殊な傷害抵抗・組織再生機構を明らかにすると共に、潰瘍性大腸炎に対する「近位大腸の組織再生・維持特性を利用した粘膜再生医療」の開発を目的とする。この為、マウス大腸におけるLR型杯細胞特異的マーカー等の探索、生体モデルにおけるLR型杯細胞誘導オルガノイドの組織再生機能等を検討する。併せてヒトLR型杯細胞の誘導法探索とこれを用いた遠位大腸粘膜の「LR型杯細胞粘膜」への置換についても検証を加える。
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研究成果の概要 |
マウス近位大腸の分泌型細胞(杯細胞)で高発現する遺伝子群として37遺伝子を同定した。直腸の分泌型細胞(杯細胞)で高発現する遺伝子群としては同様にRegファミリー遺伝子等を含む70遺伝子を同定した。さらに同遺伝子発現データのGSEA解析では静止期(Quiescent期)を特徴づける遺伝子群の発現が高いことが示された。またヒト上行結腸由来オルガノイド及びヒト直腸由来オルガノイドについて、それぞれマイクロアレイ法による網羅的遺伝子発現解析を行い、特異的遺伝子群の抽出を試みた結果、ヒト直腸由来オルガノイドで高発現を認める43遺伝子及びヒト上行結腸由来オルガノイドで高発現を認める47遺伝子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウス近位大腸杯細胞を単離・同定するための複数の分子マーカー及び候補遺伝子群及びヒト近位大腸上皮に一定の発現特異性を有する遺伝子群の同定に成功しており、大腸近位に存在する杯細胞が如何なる特性・機能を有し制御・誘導され、大腸粘膜の恒常性に貢献しているのかを解明するための基盤となる知見が獲得された。また、同杯細胞に特異的な機能等を活用し異なる大腸区域に由来する「自家腸上皮オルガノイド」を移植治療に利用しながら、「大腸粘膜の区域特性変換」による炎症粘膜再生治療を開発するための基盤となる知見も併せて獲得された。
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