研究課題/領域番号 |
19H03667
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
木浦 勝行 岡山大学, 大学病院, 教授 (10243502)
|
研究分担者 |
冨田 秀太 岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)
公文 裕巳 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (30144760)
大橋 圭明 岡山大学, 大学病院, 研究准教授 (60729193)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
|
キーワード | 非小細胞肺癌 / EGFR変異 / REIC / 抗腫瘍免疫療法 / PD-1 / 肺腺癌 / 腫瘍免疫 / 腫瘍免疫療法 / 肺癌 / EGFR変異 / ウィルスベクター / 遺伝子治療 / 呼吸器の腫瘍 / Ad- SGE-REIC |
研究開始時の研究の概要 |
EGFR 変異を有する肺癌は、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)に奏効するが、治癒することはない。免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果が乏しいことも、未解決の重要課題である。REIC遺伝子はがん細胞選択的に免疫原性細胞死を誘導し、同時に局所および全身的な腫瘍免疫の活性化を誘導する。 本研究では1. EGFR変異がどのように腫瘍免疫から逃避しているか? 2. REIC製剤はEGFR変異を有する肺癌の免疫原性の向上、腫瘍免疫の活性化を誘導するか? 3. REIC製剤と抗PD-1抗体の併用治療により革新的な抗腫瘍効果が得られるか?の検証行い、臨床開発へ橋渡しを行う。
|
研究成果の概要 |
EGFR 変異を有する肺癌に対する抗腫瘍免疫療法の確立は重要な未解決課題である。REIC遺伝子は、癌細胞選択的に免疫原性細胞死を誘導し、局所および全身的な腫瘍免疫の活性化を誘導する。本研究では申請者らが独自に樹立したEGFR肺癌マウスモデルを用いて, REIC発現ベクター製剤のEGFR変異肺癌に対する抗腫瘍効果、腫瘍免疫の賦活効果、及びREIC製剤と抗PD-1抗体の併用効果について検証を行った。REIC発現ベクターは腫瘍微小環境にCD8陽性細胞を誘導し、局所のみならず遠隔腫瘍に対する抗腫瘍免疫を誘導した。抗PD-1抗体はREIC製剤による全身的な抗腫瘍免疫を増強した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR肺癌は、非小細胞肺癌の中で非喫煙者、東アジア人に高頻度に認めるため、本邦においても非常に重要な疾患である。EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)が一過性に奏効するが、治癒することはない。またEGFR肺癌に対する抗腫瘍免疫療法は確立していない。本研究は、REIC遺伝子をアデノウィルスベクターにより腫瘍に強制的に発言することで、抗腫瘍免疫を誘導し、また抗PD-1抗体との併用にさらにその効果を増強することを示した。EGFR肺癌に対する革新的な抗腫瘍免疫療法の臨床開発に向けた基盤テータを創成した重要な研究と考える。
|