研究課題/領域番号 |
19H03711
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山縣 和也 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70324770)
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研究分担者 |
吉澤 達也 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (40313530)
佐藤 叔史 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90622598)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | サーチュイン / SIRT7 / 脂肪細胞 / 炎症 / 褐色脂肪組織 / 褐色脂肪細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
代謝や寿命を制御するサーチュインにはSIRT1-7の7種類が存在するが、SIRT7の働きについては不明な点が多い。近年、我々はSIRT7が脂質代謝や骨代謝を制御していることを明らかにしたが、他の代謝臓器におけるSIRT7の働きは不明である。本研究では、褐色脂肪組織、白色脂肪組織、マクロファージ、骨格筋など代謝臓器におけるSIRT7の働きについて検討を行う。またSIRT7活性測定系を構築することでSIRT7の活性を制御する方法の開発を目指す。本研究によりSIRT7代謝作用の統合的な理解が深まると共に、SIRT7を標的とした代謝異常症に対する新しい治療法開発への応用が期待される。
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研究成果の概要 |
サーチュイン(SIRT1-SIRT7)は様々な生物活性を示すが、SIRT7の働きについては不明な点が多い。本研究の結果、SIRT7は転写因子PPARγを脱アセチル化することで脂肪細胞内の脂肪合成を促進する作用を有すること(脂質代謝制御作用)、また、SIRT7は低分子量GTPase結合タンパク質であるRanを脱アセチル化することで転写因子NFκBの核内量を増加させ、炎症反応促進的に作用すること(炎症反応制御作用)が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満や炎症反応を制御する新たな方法の開発は、現在社会における重要な医学的課題である。本研究の結果、SIRT7の阻害が肥満や炎症反応を減弱させることが判明した。SIRT7阻害剤の開発が、種々の疾患の治療法開発につながる可能性が示された。
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