研究課題/領域番号 |
19H03773
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
竹島 秀雄 宮崎大学, 医学部, 教授 (70244134)
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研究分担者 |
横上 聖貴 宮崎大学, 医学部, 准教授 (40284856)
山下 真治 宮崎大学, 医学部, 助教 (40468046)
渡邉 孝 宮崎大学, 医学部, 講師 (90573337)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 膠肉腫 / 間葉型形質転換 / DNAメチル化アレイ解析 / Classifier / CRC culture / 上皮間葉転換 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性脳腫瘍に対する血管新生阻害薬の抵抗性の機序の1つとして、我々は腫瘍血管の増生に腫瘍細胞の上皮間葉転換(mesenchymal transition)が関与することを報告した。さらにこの現象は良性の毛様細胞性星細胞腫においても確認した。本研究では血管新生阻害薬の効果をより高めるため、その機序を解明するべくDNAメチル化アレイを用いエピジェネティックな変化に焦点を当て、網羅的な解析を行う。
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研究成果の概要 |
上皮型のグリオーマ細胞がどのようなメカニズムで間葉型に移行するのかを分子レベルで明らかにする目的で、エピジェネティックな機序に焦点を当て、そのモデルとして膠肉腫の解析を行った。膠肉腫は、グリオーマ成分と同じ遺伝子変異を有しつつ間葉型への形質転換により、両成分が入り乱れているという組織学的特徴がある。MethylationEPIC BeadChipを用いて、得られたデータをハイデルベルク大学のAI解析ツールClassifierでデータ解析を実施した。結果は、グリオーマ成分と肉腫成分の間には、明らかなエピジェネティックなパターンの差違は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経膠腫の治療抵抗性の機序の1つとしてグリオーマ幹細胞の上皮間葉転換が知られているが、今回の研究のネガティブデータによりDNAのメチル化を介したエピジェネティックなメカニズムは関与が薄い可能性が示唆された。これをもとに,今後の研究の方向性が、腫瘍における微小環境における細胞間の相互作用やマイクロRNAの発現解析など、その他の調節系に焦点を絞るべき方向性が示唆されたものと考えられた。
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