研究課題/領域番号 |
19H03813
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡崎 睦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50311618)
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研究分担者 |
栗田 昌和 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20424111)
金山 幸司 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40612601)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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キーワード | 遺伝子導入 / アデノ随伴ウイルスベクター / 毛髪再生 / hair / 直接転換 / 形成外科 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、毛包の存在しない皮膚局所の上皮系細胞および間葉系細胞に転写因子を遺伝子導入することによって毛包誘導能を付与して安定した毛包の再生をはかる、新しい毛髪新生治療法を開発することを目的とする。間葉系細胞である線維芽細胞に遺伝子導入することによって「毛包誘導能を有する間葉系細胞」へのリプログラミングを誘導する転写因子群を明らかにする。皮膚間葉系細胞の「毛包誘導能を有する毛乳頭様細胞へのリプログラミングを誘導する」ことによって、毛包新生を誘導する新しい治療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
強い皮膚へのダメージによって毛髪の失われた皮膚において、新たに毛髪を再生させる方法を開発するために、培養細胞に対して遺伝子導入を行うことによって、本来毛髪にならない細胞に毛髪をつくる能力を与える方法を開発した。さらに生きた動物の皮膚に対して、臨床的に実用可能な方法でこの技術を応用することを目的としてアデノ随伴ウイルスベクターという新しい遺伝子導入方法の開発を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現時点では、一度失われた毛髪を取り戻す良い方法は存在しない。本研究によって、毛髪のもとである毛包を構成する細胞の性質を決定づけている因子が明らかとなった。生体を構成する細胞の基本的な機能の理解、新しい治療方法開発の基礎となるに重要な知見であると考えられる。また皮膚を構成する複数種類の細胞に対して高い遺伝子導入効率を有するアデノ随伴ウイルスベクターの開発が進んだことは、皮膚の関連する疾患全般に対する新しい治療方法開発の重要な技術的進歩である。
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