研究課題/領域番号 |
19H03820
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
上條 竜太郎 昭和大学, 歯学部, 教授 (70233939)
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研究分担者 |
赤池 孝章 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20231798)
宮本 洋一 昭和大学, 歯学部, 教授 (20295132)
齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30456107)
山田 篤 昭和大学, 歯学部, 講師 (50407558)
片桐 岳信 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80245802)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 活性硫黄分子種 / 骨リモデリング / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 活性イオウ分子種 / RSS / 骨代謝 / 成長板 / エネルギー代謝 / 酸化還元 |
研究開始時の研究の概要 |
遊離のシステインやタンパク質のシステイン残基に過剰にイオウ原子が結合し、高い反応性を獲得した活性イオウ分子種が生体内で生じることが発見された。活性イオウ分子種は、酸化還元シグナル制御活性を発揮し、多彩な生理学的・病理学的機能を担う事が報告されている。しかし、骨や軟骨などの硬組織に関する研究は皆無である。本研究は、網羅的活性イオウ分子種解析法や活性イオウ分子種関連遺伝子改変動物を用いて、骨における活性イオウ分子種の動態と骨リモデリング調節機能を明らかにするとともに、様々な骨代謝疾患での活性イオウ分子種の役割を解明するものである。
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研究成果の概要 |
生体内で生じる、硫黄原子がつながった活性イオウ分子種(RSS)は、レドックス・シグナル制御の他、多彩な生理・病理学的機能を担うことが知られる。我々は、骨リモデリングにおけるRSSの機能を明らかにすることを目指した。その結果、RANKL刺激後のマクロファージの破骨細胞への分化がRSSによって促進されること、その機序としてRSSがカルシウム・カルシニューリン系を活性化することを明らかにした。また、RSSは、骨形成因子(BMP)-2による骨芽細胞分化および石灰化に必要であることを見出した。これらの結果から、RSSは骨リモデリングを担う、破骨細胞と骨芽細胞の分化と機能を維持する重要な因子と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活性硫黄分子種(RSS)は、哺乳動物の細胞内で作られ、細胞呼吸に重要な役割を果たす他、タンパク質のシステイン残基の修飾を介して、さまざまな細胞内シグナルの調節を行うことが明らかになりつつある、極めて重要な分子種である。我々はすでに、RSSが骨成長に重要な役割を持つことを見出していたが、本研究では、形成された骨が繰り返している、改造現象(骨リモデリング)を担う、破骨細胞分化と骨芽細胞による石灰化の両方がRSSを必要とすること、すなわち、正常な骨の維持に重要な役割を果たすことを明らかにした。この結果は、種々の骨代謝疾患の機序解明と治療方法の開発に重要な情報を与えるものである。
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