研究課題/領域番号 |
19H03826
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
藤井 万紀子 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (70406031)
|
研究分担者 |
小藤 昌志 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 重粒子線治療研究部, 部長(定常) (10375066)
今井 高志 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, QST病院, 室長(任常) (50183009)
柿本 直也 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (50324794)
峯 裕一 広島大学, 医系科学研究科(歯), 講師 (60605989)
小池 学 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 重粒子線治療研究部, 上席研究員(定常) (70280740)
Verdonschot RG 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (30756094)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
|
キーワード | 頭頚部粘膜悪性黒色腫 / 重粒子線 / miRNA / 血液検体 / PDGF / 粘膜悪性黒色腫細胞株樹立 / 頭頚部悪性黒色腫 / 予後予測 / 重粒子線治療 / 悪性粘膜黒色腫 / 頭頸部悪性粘膜黒色腫 / 口腔粘膜悪性黒色腫 / 患者血漿サンプル / 重粒子線治療j法 / 粘膜悪性黒色腫 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、頭頸部における難治性希少癌である粘膜悪性黒色腫の患者由来血漿を解析することにより、現在行われている重粒子線治療、免疫療法に加えた新規分子標的薬の開発を行い、集学的治療の成績向上を目指す。無治療の悪性粘膜黒色腫の患者血液サンプルからcfDNA、miRNAを回収し、次世代シークエンサーを使用して解析する。見つかった変異を基に、粘膜悪性黒色腫の腫瘍のゲノム異常の同定、重粒子線治療の反応性や抵抗性、更に増殖に関わる細胞増殖シグナルの異常を同定することにより分子標的治療薬の開発に繋げる。
|
研究成果の概要 |
頭頸部難治性希少癌である粘膜悪性黒色腫に対して現在行われている重粒子線治療、免疫療法に加えた新規分子標的薬の対象となり得る分子の探索を行った。国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構との共同研究により、QST病院を受診した無治療の悪性粘膜黒色腫の患者血液サンプルからmiRNAを回収し、次世代シークエンスを用いてそれぞれの検体中の発現パターンを検討する予定であったが、ライブラリー作製がうまくいかず、重粒子線治療の条件との突合せを行うことができなかった。 一方、粘膜悪性黒色腫細胞株は、PDGF阻害薬に感受性が高いため、PDGFがどのように細胞内増殖シグナルを活性化するかについて検討を行っている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、頭頸部における難治性希少癌である粘膜悪性黒色腫のゲノム異常の解析を基に、現在行われている重粒子線治療、免疫療法に加えた新規分子標的薬の対象となり得る分子の探索を行い、既存の治療法を統合させた集学的治療の成績向上を目指すために行った。難治性希少癌に対しては、重粒子線治療は有効であるが、局所再発症例、転移症例などでは、新規分子標的薬の開発が必要となる。患者検体から最大限の情報を得て、それを治療法開発につなげる研究を継続して行っている。
|