研究課題/領域番号 |
19H03837
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
松本 卓也 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40324793)
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研究分担者 |
山本 雅哉 東北大学, 工学研究科, 教授 (10332735)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 組織制御 / 時間空間制御 / オルガノイド / 骨組織 / 組織成長制御 / 無機有機複合体 / 時間制御 / 空間制御 / 骨オルガノイド / 骨質制御 / ナノフラグメント / 品質制御 |
研究開始時の研究の概要 |
近年オルガノジェネシス研究が盛んとなり、骨オルガノイド形成の報告も増えている。このような中、骨オルガノイドの実用性を高める観点から骨オルガノイドの「形成時間の短縮」と「生成物の物性制御」を達成することは重要である。本研究では(a)実際の骨組織発生過程を材料学的観点で再検討し、(b)得られた結果を元に物理的、化学的人工環境をin vitroにて再現、構築する。また(c)この構築環境を利用した骨オルガノイド形成のコントロール、といったそれぞれの目的を段階的に達成し、最終的な骨オルガノイドの形成時間短縮と生成物の物性制御を目指す。
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研究成果の概要 |
近年オルガノジェネシス研究が盛んとなっている一方、骨オルガノイド技術の応用にあたり、解決すべき問題が多く残っている。問題 の1つは「時間の制御」であり、もう一つは「生成物の物性制御」である。本研究では(a)実際の骨組織発生過程を材料学的観点で再検討、(b)得られた結果を元に物理的、化学的人工環境をin vitroにて再現、構築、(c)この構築環境を利用した骨オルガノイド生成のコントロールを試み評価した。その結果、in vitroでの迅速石灰化物生成技術の開発やそのメカニズムの一端を解明するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、実際の生体骨生成過程を模倣し、再現するという新しいアプローチで骨ブロックともいえる微小骨の迅速石灰化ならびに物性制御の可能性を示すことに成功した。この骨ブロックは有機質を基材とした中で、細胞由来の石灰化物を自然析出させるものや、石灰化物を有機基材と混在してパターニングするなど、これまでにない材料といえる。この微小骨を組織再生に応用する形での医療の実現は患者のQOL回復につながり、早期の社会復帰など社会的にも大きな意義があると思われる。
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