研究課題/領域番号 |
19H03849
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
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研究分担者 |
佐伯 万騎男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30273692)
大峡 淳 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40266169)
柿原 嘉人 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40379938)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | DNA修復機構 / Reptin / 先天異常 / 酸化ストレス / 発生生物学 / DNA修復 / 顎顔面発生生物学 / 顎顔面発生 |
研究開始時の研究の概要 |
DNA修復機構に関わる分子とされるReptin欠損マウスの詳細な形態・分子解析に加え、別のDNA修復分子であるPontinを解析することにより、Reptin欠損マウスで認められた先天異常がDNA損傷によるものかを判断する。Cre-LoxPシステムに変異エストロゲン受容体の融合タンパク質であるERを併合させることで、欠損させる部位や欠損時期を自在に操作する。つまり、ReptinとPontinを、狙った部位から、狙った時期に欠損させることで、顎顔面発生におけるDNA修復分子の時間的・空間的な機能が解析でき、顎顔面発生におけるDNA損傷とDNA修復の全貌を把握する。
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研究成果の概要 |
DNA修復機構は細胞生存に必要不可欠なプロセスである。発生過程で、DNA修復機構が必要であるかは不明である。本研究ではDNA修復分子であるReptinに着目し、上皮特異的なReptin欠損マウスを作成したところ、頭部をはじめとする皮膚表皮の形成が抑制されていた。表皮におけるDNA損傷と、それによって活性化されたp53/p21シグナルによる細胞増殖停止が原因であった。正常な皮膚の発生において、酸化ストレスにより表皮のDNAが一時的に損傷されることが示された。皮膚は、発生中に生じる酸化ストレスによって引き起こされた損傷DNAをReptinにより修復することで、正常に発生することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNAは紫外線や化学物質などの影響で日々損傷を受けているが、DNA修復分子機構により修復されることで、正常な機能が維持される。この修復機構が破綻すると癌などの疾患を引きおこす。胎生期にもDNAの修復機構が必要であることを示した本研究結果は、先天異常の原因の理解や、先天異常の生前治療に新たな展開をもたらす可能性を持つ。また、DNA修復機構の基盤的知見ともなる
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