研究課題/領域番号 |
19H03950
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 (2020-2022) 国際医療福祉大学 (2019) |
研究代表者 |
篠崎 克子 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (30331010)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
神尾 博代 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (30289970)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 骨盤底機能障害 / 助産ケア / 尿失禁 / 分娩体位 / 骨盤底筋群 / 産後尿失禁 / 分娩時努責 / 産褥 / 骨盤底機能 / 超音波検査 / 産後 / 骨盤臓器脱 / コアマッスル / 残尿量 / 努責 / 骨盤底筋 / 超音波 |
研究開始時の研究の概要 |
近年は、出産の高齢化が深刻化している。出産の高齢化は、骨盤底筋機能低下が問題となっている。産後の骨盤底機能障害では、尿失禁に関する調査が多い。しかし、骨盤底機能障害は尿失禁だけではない。従って、尿生殖三角の特定部位だけではなく、肛門三角も含めた骨盤底筋全体の総合的な骨盤底機能障害を解明する必要性がある。近年、超音波検査を活用し、肛門括約筋裂傷の画像が比較的容易に診断できるようになった。近年では、超音波装置を活用できる助産師が増加している。本研究は、学際的なチーム編成を行い、urogynecology的な観点や理学療法的な観点を融合させ、新しい助産ケアのプログラム開発を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究は、妊娠・分娩が骨盤底機能にどのような影響があるかを分析・解明することを目的とした。妊娠・分娩・産褥期を正常に経過した女性81名を対象に、産後、骨盤底機能障害である尿失禁の有無とその程度、便秘や骨盤底筋体操の実施の有無を自記式質問紙で調査した。尿失禁の有無と女性の年齢、出産回数、分娩体位、分娩所要時間、児の身体計測値、分娩時裂傷、など骨盤底機能障害と関連する項目の関連を分析した。その結果、多様な分娩体位(側臥位・膝手位・座位)は、仰臥位と比較して尿失禁の出現が有意に低かった。また、女性の年齢が低く、分娩所要時間が短く、児頭囲が小さいほど尿失禁の出現が低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠・分娩が骨盤底機能に与える影響は多数報告されているが、助産ケアが骨盤底機能にどのように影響するかの報告はなかった。今回の調査で、膝手位や側臥位など仰臥位以外の分娩体位が尿失禁の出現を有意に減少する結果となった。多様な分娩体位は、分娩所要時間の短縮や出産の満足感を高める効果が報告されている。しかし、本邦の実施率は12.5%である。助産ケアで尿失禁の出現を減少でき、さらに出産の満足感も高めることができれば、今後の出生率の増加が期待できる。
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