研究課題/領域番号 |
19H04042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本大学 (2021) 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2019-2020) |
研究代表者 |
辻 典子 日本大学, 医学部, 客員教授 (30343990)
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研究分担者 |
本多 隆 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (10378052)
廣岡 芳樹 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50324413)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 制御性T細胞 / パイエル板 / 乳酸菌 / 抗炎症 / インターフェロン-β / インターロイキン10 / 腸内細菌叢 / 小腸パイエル板 / 抗炎症性T細胞(Tr1) / マクロファージ / インターフェロンβ / 抗炎症性T細胞 / 常在乳酸菌 / インターフェロン / Tr1 / インターフェロン・サイトカイン / パイエル板樹状細胞 / 小腸内視鏡 / 腸管免疫 / 免疫恒常性 / 小腸常在菌 / 小腸 |
研究開始時の研究の概要 |
乳酸菌は小腸の主要な常在細菌であり発酵食品などからも日常的に摂取される。乳酸菌のプロバイオティクス機能は良く知られているが、我々は乳酸菌の核酸成分に特有の免疫活性化ならびに抗炎症機構をみいだした。ヒト小腸に常在菌する乳酸菌の免疫賦活能を明らかにするため、小腸内視鏡により採取した乳酸菌について核酸成分の解析並びにインターフェロン(IFN)誘導活性を解析する。またヒト小腸乳酸菌で作成したノトバイオートマウスの免疫応答能ならびに抗炎症機能を評価する。得られた成果は近年急増するアレルギー疾患や炎症に起因する症候群、発がんの予防に資するとともに、免疫恒常性維持機構としてヘルスケアの技術開発基盤ともなる。
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研究成果の概要 |
乳酸菌は小腸の主要な常在細菌であり発酵食品などからも日常的に摂取される。乳酸菌のプロバイオティクス機能のひとつとして、我々は乳酸菌の核酸成分に特有の免疫活性化ならびに抗炎症機構をみいだした。さらに食や腸内環境を通じたヘルスケアと免疫制御の中で乳酸菌が果たす役割を分子レベルで明らかにし、抗加齢(免疫老化など免疫機能低下の予防/治療)や抗炎症(腸炎やアレルギーなど炎症性疾患の予防/治療)のための技術開発に資する基礎情報を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ひとりひとりに備わる免疫機能を保つ技術に大きな関心と期待が寄せられている。人口高齢化が進むなか、感染や不要な炎症を防いで健全な長寿を実現する術が求められており、腸内・食品微生物による免疫調節効果を、ライフステージとの関連も含め理解することは極めて重要である。我々は小腸共生環境と食による抗炎症・免疫機能の構築に関する研究の中で、樹状細胞を用いた免疫賦活機能の評価から乳酸菌を選抜し、更にin vivo免疫活性化メカニズムの解析から抗加齢に資する有用知見を得た。免疫恒常性維持機構の解明は、急増するアレルギー疾患や炎症に起因する症候群、発がんの予防など、日常生活に必要なヘルスケアの技術開発基盤となる。
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